マルサンファクタ（2006年生、母ヨーコザタイグリス）

マルサンファクタ（2006年6月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名＋要因」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のタヤスツヨシ（当時14歳）と交配したヨーコザタイグリスが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道虻田郡豊浦町、生産者は飯原牧場。戦績は、中央平地7戦0勝、地方19戦13勝2着1回。主な勝ち鞍は2009年の3歳。

経歴

デビュー前

1歳のとき、飯原牧場から「北海道オータムセールサラブレッド1歳」に上場され、山田博康によって210万円で落札された。

谷原義明厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2008年）

9月28日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

12月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた2戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山芝1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて15着に終わった。

3歳（2009年）

1月11日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

2月12日、中4週で迎えた4戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のツインファイター特別（浦和ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

4月11日、中7週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

7月19日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、3歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。18頭立ての16番人気で5番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

8月23日、中4週で馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。18頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。7着に終わった。

10月31日、中9週で迎えた8戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

11月28日、中3週で迎えた9戦目は、岡田祥嗣騎手を鞍上に迎えて、3歳（福山ダート1600m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のフレアリングブイに3/4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

12月13日、中1週で迎えた10戦目は、一般C7（福山ダート1130m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡田祥嗣騎手（1戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のシルクグランプリに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月23日、中0週で迎えた11戦目は、一般C4（福山ダート1250m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡田祥嗣騎手（2戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のモエレパーフェクトに8馬身の差をつけて制した。

4歳（2010年）

1月10日、中2週で迎えた12戦目は、一般C5（福山ダート1250m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡田祥嗣騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のニットウプラリーネに3馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

1月17日、連闘で迎えた13戦目は、一般C3（福山ダート1130m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡田祥嗣騎手（4戦4勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のブラストターブロウに1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

1月24日、連闘で迎えた14戦目は、一般C5（福山ダート1250m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡田祥嗣騎手（5戦5勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のシルクディグニティに3/4馬身の差をつけて獅子奮迅の6連勝を決めた。

2月7日、中1週で迎えた15戦目は、一般C2（福山ダート1130m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で岡田祥嗣騎手（6戦6勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のブラストターブロウに4馬身の差をつけて圧巻の7連勝を決めた。

2月21日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2（福山ダート1130m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で岡田祥嗣騎手（7戦7勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のブラストターブロウに4馬身の差をつけて貫禄の8連勝を決めた。

2月28日、連闘で迎えた17戦目は、一般B6（福山ダート1250m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で岡田祥嗣騎手（8戦8勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のメソポタミアに8馬身の差をつけて驚異の9連勝を決めた。

3月7日、連闘で迎えた18戦目は、一般C1（福山ダート1250m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で岡田祥嗣騎手（9戦9勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のトリックハンターに5馬身の差をつけて10連勝を達成した。

3月21日、中1週で迎えた19戦目は、片桐正雪騎手を鞍上に迎えて、福山競馬チャンピオンジョッキー杯（福山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のメソポタミアをアタマ差制して連勝数を11に伸ばした。

4月11日、中2週で迎えた20戦目は、たけのこ特別（福山ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は岡田祥嗣騎手（10戦10勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったモエレパーフェクトから2馬身半差の2着に敗北した。

9月26日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、ほととぎす特別（福山ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡田祥嗣騎手（11戦10勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のビクトリーヒマワリに2馬身半の差をつけて休み明けの一戦を制した。

5歳（2011年）

12月19日、約15か月の休み明けで馬体重を前走からさらに11kg増やして迎えた22戦目は、「おはようモーニングとく戦」（福山ダート1250m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡田祥嗣騎手（12戦11勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。最後は、2着のユノピカソに半馬身の差をつけて休み明けの一戦を制した。

6歳（2012年）

1月2日、中1週で迎えた23戦目は、千両特別（福山ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡田祥嗣騎手（13戦12勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。3着に終わった。

1月15日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた24戦目は、福寿草特別（福山ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡田祥嗣騎手（14戦12勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に沈んだ。

1月30日、中1週で迎えた25戦目は、池田敏樹騎手を鞍上に迎えて、一般B3二（福山ダート1250m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月13日、中1週で迎えた26戦目は、一般B3（福山ダート1250m 雨/重）に出走。鞍上は岡田祥嗣騎手（15戦12勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。競走中止となった。