マイネルワイズマン（1993年生、母ネアルジョオー）

マイネルワイズマン（1993年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマークオブディスティンクション（当時7歳）と交配したネアルジョオーが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は長手猛。戦績は、中央平地17戦5勝2着2回。1997年のUHB杯(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

浅野洋一郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

6月10日、デビュー戦は横山賀一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は478kg。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい10着に終わった。

7月2日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山賀一騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

7月22日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（札幌芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山賀一騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したマイネルパスポートを差し切れず、1馬身3/4差の2着となった。

8月12日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（函館芝1000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山賀一騎手（3戦0勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

3歳（1996年）

2月11日、約6か月の休み明けで馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた5戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦したが、4着に終わった。

2月24日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月10日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のヤマヒサヒロインに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3月30日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

4月20日、中2週で迎えた9戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のたちばな賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のリンダムヘールを半馬身振り切って2勝目を収める

5月11日、中2週で迎えた10戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

6月2日、中2週で迎えた11戦目は、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（5戦1勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシロキタクロスをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

4歳（1997年）

6月8日、約12か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、4歳以上900万下の五稜郭特別（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のダイセツランドに1馬身3/4の差をつけて久々の実戦を制した。

7月6日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の漁火ステークス（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（7戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、勝ったサクラエキスパートにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

7月20日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で佐藤哲三騎手（8戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のクロカミをハナ差振り切って優勝

5歳（1998年）

4月18日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、美浦トレーニングセンター開設20周年記念エイプリルステークス（中山芝2000m 曇/重）に出走。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は垂れてしまい9着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた16戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は佐藤哲三騎手（9戦4勝）。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

6月13日、中5週で迎えた17戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に終わった。