フレンチノワール（2005年生、母パープルホワイト）

フレンチノワール（2005年5月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「フランスの映画より。思い出に残る活躍を」。毛色は鹿毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時13歳）と交配したパープルホワイトが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地26戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は2009年の舞浜特別(1000万下牝)。

経歴

デビュー前

東京サラブレッドクラブにて総額1,300万円（3.25万×400口）で一口馬主が募集された。

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

7月8日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（福島芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は減速してしまい7着に敗れた。

7月29日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

9月2日、中4週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、ダイワシークレットに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月22日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

11月3日、中5週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた5戦目は、2歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るカシノレッドを上がり1位の末脚で3/4馬身差し切って未勝利戦を制した。

11月25日、中2週で迎えた6戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

3歳（2008年）

2月9日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に終わった。

7月12日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、船曳文士騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

10月26日、約3か月半の休養明けで迎えた9戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/稍重）に出走。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

11月8日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したオーミチェリッシュを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

11月22日、中1週で迎えた11戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したマリアージュに3/4馬身届かず2着に敗北した。

12月21日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（5戦1勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（2009年）

1月10日、中2週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロマンシエールに4馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

1月17日、連闘で迎えた14戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1000万下の初茜賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、抜け出したベルモントヤマユリに半馬身届かず2着に敗北した。

3月7日、中6週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のグラマトフィラムに1馬身の差をつけて3勝目を挙げた。

7月12日、約4か月の休み明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の彦星賞（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（4戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたケイアイコンセプト決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

7月26日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の麒麟山特別（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

8月22日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の両津湾特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（6戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月4日、中5週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の江戸川特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田辺裕信騎手（7戦2勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

12月13日、中9週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の舞浜特別（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で田辺裕信騎手（8戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキティを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

5歳（2010年）

1月9日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の招福ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で田辺裕信騎手（9戦3勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

2月21日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で田辺裕信騎手（10戦3勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

3月13日、中2週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で田辺裕信騎手（11戦3勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月2日、中6週で迎えた24戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の京都ゴールデンプレミアム（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では目立つような脚を使えず14着に終わった。

11月6日、約6か月半の休み明けで迎えた25戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は田辺裕信騎手（12戦3勝）。18頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず15着に終わった。

11月20日、中1週で迎えた26戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての18番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく11着に終わった。