ユートジェーン（1989年生、母ケイトホダア）

ユートジェーン（1989年3月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のマルゼンスキー（当時15歳）と交配したケイトホダアが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は桑原牧場。戦績は、中央平地9戦2勝2着2回。1991年のデイリー杯3歳ステークス(G2)で2着に入った他、1991年の新潟3歳ステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

戸山為夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

7月14日、デビュー戦は小谷内秀夫騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（新潟芝1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は434kg。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るモンテカモンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

9月1日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3の新潟3歳ステークス（新潟芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルアーサーを3/4馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

10月5日、中4週で迎えた3戦目は、小島貞博騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、ヤマニンミラクルにクビ差交わされて2着に甘んじた。

11月2日、中3週で迎えた4戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったニシノフラワーに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

12月1日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は小谷内秀夫騎手（2戦2勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚を持続できず、4着に終わった。

3歳（1992年）

1月6日、中4週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのKBS京都紅梅賞（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（3戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

3月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

4月12日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（4戦2勝）。18頭立ての14番人気で17番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後はバテてしまい17着に終わった。

10月25日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から28kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で大外13番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて7着に終わった。