アラタ（2017年生、母サンシャイン）
Arata
2017.03.16
アラタ（2017年3月16日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「新しい今までにない様」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時16歳）と交配したサンシャインが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2023年の金鯱賞(G2)で3着に入った他、2022年の札幌記念(G2)で4着に入るなどの活躍をした。
経歴
デビュー前
2歳のとき、社台ファームから「千葉サラブレッドセールサラブレッド2歳」に上場され、村田能光によって6,696万円で落札された。
和田勇介厩舎（美浦）へ入厩。
2歳（2019年）
10月19日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝2000m 曇/重）に出走。馬体重は452kg。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。
12月21日、中8週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。
3歳（2020年）
1月18日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山芝2000m 小雪/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のカランクールに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。
3月8日、中6週で迎えた4戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 曇/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で大野拓弥騎手（3戦1勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に終わった。
5月2日、中7週で迎えた5戦目は、3歳G2のテレビ東京杯青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大野拓弥騎手（4戦1勝）。18頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり14着に終わった。
4歳（2021年）
2月14日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上1勝クラス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は6戦連続で大野拓弥騎手（5戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。
3月14日、中3週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた7戦目は、4歳以上1勝クラス（中京芝2200m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は7戦連続で大野拓弥騎手（6戦1勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、抜け出したペプチドヒミコにハナ差届かず2着となった。
4月17日、中4週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた8戦目は、4歳以上1勝クラス（中山芝2200m 外回り 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で大野拓弥騎手（7戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のヒューマンコメディに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。
7月10日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラスの駒ケ岳特別（函館芝2600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で大野拓弥騎手（8戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るレッドヴェロシティを自慢の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。
7月31日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのSTV杯（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で大野拓弥騎手（9戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を爆発させて、最後は2着のウィナーポイントに1馬身1/4の差をつけて4勝目を手中に収めた。
9月18日、中6週で迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンのケフェウスステークス（中京芝2000m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は11戦連続で大野拓弥騎手（10戦4勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のアドマイヤビルゴをクビ差振り切って破竹の4連勝を決めた。
11月14日、中7週で迎えた12戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で大野拓弥騎手（11戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では圧巻の末脚を披露したが、3着に終わった。
5歳（2022年）
3月13日、約4か月の休養明けで迎えた13戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は13戦連続で大野拓弥騎手（12戦5勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。
5月14日、中8週で迎えた14戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、都大路ステークス（中京芝2000m 晴/稍重）に出走。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて5着に敗れた。
7月17日、中8週で迎えた15戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 雨/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。
8月21日、中4週で迎えた16戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。
11月13日、約3か月の間隔を開けて迎えた17戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（13戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。
6歳（2023年）
1月5日、中7週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた18戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（2戦0勝）。17頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、4着に入った。
3月12日、中8週で馬体重を前走から20kg絞って迎えた19戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。
7月2日、約3か月半の休養明けで迎えた20戦目は、巴賞（函館芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るドーブネを鮮やかな末脚で3/4馬身差し切って久しぶりに勝利を挙げた。
7月16日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で横山武史騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。
9月24日、中9週で迎えた22戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。
7歳（2024年）
1月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず13着に敗れた。
3月10日、中8週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた24戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず5着に終わった。
7月7日、約4か月の休み明けで迎えた25戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。
11月10日、約4か月の休養明けで迎えた26戦目は、ハンデG3の福島記念（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（14戦5勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のフェアエールングに1馬身の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。