キクノミンストレル（1988年生、母キクノセブン）

キクノミンストレル（1988年5月12日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のロングリート（当時9歳）と交配したキクノセブンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は漆原哲雄。戦績は、中央平地32戦5勝2着5回、地方4戦2勝。主な勝ち鞍は1992年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

安藤正敏厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

11月24日、デビュー戦は清水英次騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は530kg。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

12月1日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（中京芝1800m 晴/不良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で清水英次騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

12月15日、中1週で迎えた3戦目は、3歳新馬（中京ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で清水英次騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のニシノブルースをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

3歳（1991年）

1月6日、中2週で迎えた4戦目は、4歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で清水英次騎手（3戦1勝）。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた5戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の寒梅賞（京都ダート1800m 曇/良）に出走。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚が止まってしまい6着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた6戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の梅花賞（京都ダート1400m 曇/良）に出走。6頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず3着に終わった。

4歳（1992年）

2月8日、約12か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったカナディアンシチーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

2月22日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のタイストレートに1馬身半の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

3月29日、中4週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、5着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の’92ブルードメアサイヤーズステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったパリスハーリーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

5月3日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下のシドニートロフィー（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で岡潤一郎騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

5月16日、中1週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で岡潤一郎騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

6月14日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の石狩特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で岡潤一郎騎手（7戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したハナノロンシャンにハナ差届かず2着に甘んじた。

6月20日、連闘で迎えた14戦目は、4歳以上500万下の手稲山特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で岡潤一郎騎手（8戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミスベイブリッジに1馬身1/4の差をつけて3勝目をマークした。

7月18日、中3週で迎えた15戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のオーロラ特別（札幌ダート1700m 雨/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

9月13日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の蓬莱峡特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（9戦2勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

9月26日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の瀬戸内海特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡潤一郎騎手（10戦2勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡潤一郎騎手（11戦2勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

10月24日、中1週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡潤一郎騎手（12戦2勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったアクションシーンにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

11月7日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上900万下（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡潤一郎騎手（13戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のトーワアイドルに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

11月21日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の東山特別（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で岡潤一郎騎手（14戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったラッキーシンエイに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月6日、中1週で迎えた22戦目は、P.デイ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’92ゴールデンサドルトロフィー（阪神芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡潤一郎騎手（15戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のフリークフィールドに1馬身1/4の差をつけて5勝目を掴み取った。

5歳（1993年）

10月17日、約10か月の休養明けで迎えた24戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた25戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

11月14日、連闘で迎えた26戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

12月25日、中5週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた27戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のサンタクロースハンデキャップ（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

6歳（1994年）

9月17日、約9か月の休み明けで迎えた28戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、飛騨ステークス（中京芝1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に終わった。

10月8日、中2週で迎えた29戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、オークランドレーシングクラブトロフィー（阪神芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

11月5日、中3週で迎えた30戦目は、清水ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では最後まで息が続かず11着に終わった。

11月13日、連闘で迎えた31戦目は、ハンデ戦の高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は村本善之騎手（2戦0勝）。16頭立ての11番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた32戦目は、花園ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（3戦0勝）。16頭立ての16番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

7歳（1995年）

2月7日、中9週で迎えた33戦目は、今村賢治騎手を鞍上に迎えて、一般C1-2（高知ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。4着に敗れた。

4月30日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から13kg増やして迎えた34戦目は、一般C5-8（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で今村賢治騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のイブキコンバーターに2馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

5月20日、中2週で迎えた35戦目は、一般C5-6（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で今村賢治騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のカムイテイオーをクビ差制して7勝目を収める

6月19日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた36戦目は、一般C5-7（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で今村賢治騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。7着に敗れた。