ナンゴクエアーギル（2017年生、母エクセレントビュー）

ナンゴクエアーギル（2017年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋空気を切るように速く走れるように」。毛色は青鹿毛。種牡馬のブラックタイド（当時16歳）と交配したエクセレントビューが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は春木ファーム。主な勝ち鞍は2021年のアメジスト特選(C1-1)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、春木ファームから「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、渡義光によって529.2万円で落札された。

田所秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

7月14日、デビュー戦は西村淳也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1200m 曇/重）に出走。馬体重は454kg。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず8着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた2戦目は、和田翼騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に終わった。

8月18日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（小倉ダート1000m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で和田翼騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

10月19日、中8週で迎えた4戦目は、三津谷隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

3歳（2020年）

1月18日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 曇/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で三津谷隼人騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

4月11日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、3歳未勝利（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三津谷隼人騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず10着に終わった。

4月25日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての13番人気で大外13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではいいところがなく13着に終わった。

2020年5月1日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

6月7日、中5週で馬体重を前走から26kg戻して迎えた8戦目は、竹吉徹騎手を鞍上に迎えて、3歳（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったイヒラニに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

6月21日、中1週で迎えた9戦目は、3歳（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で竹吉徹騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したシゲルペガススザを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

7月5日、中1週で迎えた10戦目は、3歳（佐賀ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で竹吉徹騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のヘイセイロードに1馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月11日、連闘で迎えた11戦目は、3歳（佐賀ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で竹吉徹騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシゲルサソリザに4馬身の差をつけて順当に勝利した。

8月10日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、3歳戦のさがけいば最終レースは19時台（佐賀ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で竹吉徹騎手（4戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のヴァルトグリーンを3/4馬身振り切って断トツ人気に応えた。

9月5日、中3週で迎えた13戦目は、3歳戦のホットスター特選（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で竹吉徹騎手（5戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったビレッジスカイに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月19日、中1週で迎えた14戦目は、3歳戦のスターマイン特選（佐賀ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で竹吉徹騎手（6戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月11日、中2週で迎えた15戦目は、飛田愛斗騎手を鞍上に迎えて、季秋特選（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では卓抜な伸び脚で猛追したが、抜け出したボクイケメンを差し切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月31日、中2週で迎えた16戦目は、ほとめきナイター最終レースは20時40分（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で飛田愛斗騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るキョウワビーストを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて優勝

11月7日、連闘で迎えた17戦目は、霜降月賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で飛田愛斗騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るピラミッドファラオを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて5勝目を手にした。

11月23日、中1週で迎えた18戦目は、ノベンバー特選（佐賀ダート1400m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で飛田愛斗騎手（3戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったアポロモーリアンに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

12月6日、中1週で迎えた19戦目は、長崎街道北方宿特選（佐賀ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で飛田愛斗騎手（4戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月20日、中1週で迎えた20戦目は、タンザナイト特選（佐賀ダート1400m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で飛田愛斗騎手（5戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

4歳（2021年）

2月11日、中7週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、フェブラリー特選（佐賀ダート1750m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で飛田愛斗騎手（6戦2勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

2月25日、中1週で迎えた22戦目は、アメジスト特選（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で飛田愛斗騎手（7戦2勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のシゲルヒラコーをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

3月13日、中1週で迎えた23戦目は、染色月賞（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で飛田愛斗騎手（8戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったゴルトグランツに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

3月27日、中1週で迎えた24戦目は、春光賞（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で飛田愛斗騎手（9戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

4月10日、中1週で迎えた25戦目は、鳥待月賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で飛田愛斗騎手（10戦3勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず4着に敗れた。

5月22日、中5週で迎えた26戦目は、うまかつ.net賞（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は12戦連続で飛田愛斗騎手（11戦3勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

6月5日、中1週で迎えた27戦目は、川島拓騎手を鞍上に迎えて、SAGAイブニング賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず5着に敗れた。

6月19日、中1週で迎えた28戦目は、SAGAイブニング賞（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川島拓騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。

2021年6月21日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。