フィールドミューズ（2003年生、母バトンルージュ）

フィールドミューズ（2003年4月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋智の女神達（ギリシャ神話）」。毛色は栗毛。種牡馬のフレンチデピュティ（当時11歳）と交配したバトンルージュが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は鎌田正嗣。戦績は、中央平地20戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は2007年の4歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、鎌田正嗣から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、地田勝三によって1,575万円で落札された。

橋本寿正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2005年）

10月29日、デビュー戦は小林徹弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 曇/重）に出走。馬体重は446kg。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林徹弥騎手（2戦0勝）。14頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月10日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小林徹弥騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入った。

12月24日、中1週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったマイネルウェルスに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3歳（2006年）

3月4日、中9週で迎えた6戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のミルキーウェイをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

4月9日、中4週で馬体重を前走から20kg減らして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず9着に終わった。

11月26日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から32kg戻して迎えた8戦目は、3歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。18頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、4着に入った。

4歳（2007年）

1月6日、中5週で迎えた9戦目は、本田優騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したハイパーレスポンスを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

1月28日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったサクラキングダムに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

2月25日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

3月24日、中3週で迎えた12戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の熱田特別（中京芝2000m 雨/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた13戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のアフェランドラを半馬身振り切って2勝目を獲得した。

6月10日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上1000万下のフィリピントロフィー（中京芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したマックスチャンプに半馬身届かず2着となった。

7月1日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の鶴橋特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月1日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の高山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始8番手を追走。直線では見所を作れず10着に敗れた。

5歳（2008年）

1月12日、中5週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた18戦目は、4歳以上500万下（京都芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦1勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

2月3日、中2週で迎えた19戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1800m 小雨/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のマイネコンテッサを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

2月17日、中1週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の稲荷特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（4戦1勝）。15頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。