ゼログラヴィティ（2018年生、母ヴァレッタ）

ゼログラヴィティ（2018年5月11日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「無重力」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時15歳）と交配したヴァレッタが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。主な勝ち鞍は2021年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

岩戸孝樹厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2021年）

3月27日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は482kg。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に敗れた。

7月10日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、丹内祐次騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

8月8日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で丹内祐次騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のセブンシーズに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

8月29日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの小樽特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丹内祐次騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で懸命に走り抜いたが、ラヴケリーにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

9月25日、中3週で迎えた5戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマウンテンムスメを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月4日、中9週で迎えた6戦目は、3歳以上2勝クラス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るコスモアンジュを交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけてファンの支持に応えた。

4歳（2022年）

1月16日、中5週で迎えた7戦目は、4歳以上3勝クラスのサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。

4月9日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg減らして迎えた8戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの船橋ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では切れる脚を使えず最後はナンヨーアミーコと並んで12着同着となった。

9月11日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた9戦目は、3歳以上3勝クラスのセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したスノーテーラーを捕まえ切れず、クビ差の2着に惜敗した。

12月4日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの南総ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

5歳（2023年）

1月15日、中5週で迎えた11戦目は、4歳以上3勝クラスのサンライズステークス（中山芝1200m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

3月11日、中7週で迎えた12戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスのアクアマリンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に敗れた。

2023年3月17日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。