ラストインパクト（2010年生、母スペリオルパール）

ラストインパクト（2010年1月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「究極的な＋父名の一部」。毛色は青鹿毛。種牡馬のディープインパクト（当時8歳）と交配したスペリオルパールが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。戦績は、中央平地35戦7勝2着3回、海外1戦0勝。2015年のジャパンカップ(G1)で2着に入った他、2016年のドバイシーマクラシック(唖・G1)で3着に入る活躍をした。その他にも重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額3,500万円（7万×500口）で一口馬主が募集された。

松田博資厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

11月25日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサンライズシルバーに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月9日、中1週で迎えた2戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、抜け出したマイネルマエストロを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3歳（2013年）

2月3日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた3戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。8頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには加われず6着に敗れた。

2月24日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンのすみれステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったナリタパイレーツに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月23日、中3週で迎えた5戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の大寒桜賞（中京芝2200m 晴/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアウォーディーを半馬身振り切って圧倒的支持に応えた。

4月27日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G2の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた7戦目は、3歳以上1000万下の有松特別（中京芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月11日、中3週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下のシンガポールターフクラブ賞（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクイーンリヴィエラに1馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

9月22日、中5週で迎えた9戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

10月20日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は川田将雅騎手（4戦2勝）。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、4着に入った。

4歳（2014年）

2月2日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の松籟ステークス（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のサフランディライトに1馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

2月23日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のカフナに2馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号をつかんだ。

3月29日、中4週で迎えた13戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（6戦3勝）。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月4日、中4週で迎えた14戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（7戦3勝）。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

8月10日、約3か月半の休養明けで迎えた15戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（8戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

9月7日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（9戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月14日、中4週で迎えた17戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（10戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタマモベストプレイをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルをゲットした。

12月6日、中7週で迎えた18戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で川田将雅騎手（11戦4勝）。17頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のサトノノブレスに1馬身半の差をつけて重賞3勝目をマークした。

12月28日、中2週で迎えた19戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

5歳（2015年）

3月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月3日、中5週で迎えた21戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（12戦5勝）。17頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、4着に入った。

8月23日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（13戦5勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

11月1日、中9週で迎えた23戦目は、G1の天皇賞（秋）（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦0勝）。18頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

11月29日、中3週で迎えた24戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったショウナンパンドラにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

12月27日、中3週で迎えた25戦目は、G1の有馬記念（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

6歳（2016年）

2月28日、中8週で迎えた26戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、G2の中山記念（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が悪くなり6着に終わった。

3月26日、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、G1のドバイシーマクラシック（アラブ首長国連邦・メイダン芝2410m）に出走。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。3着を確保した。

6月26日、約3か月の休養明けで迎えた28戦目は、G1の宝塚記念（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は川田将雅騎手（14戦5勝）。17頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に終わった。

10月10日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（15戦5勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい7着に敗れた。

11月27日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた30戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（16戦5勝）。17頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず10着に終わった。

7歳（2017年）

1月22日、中7週で迎えた31戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

5月20日、約4か月の休み明けで迎えた32戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず8着に終わった。

6月3日、中1週で迎えた33戦目は、G3の鳴尾記念（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

9月3日、約3か月の休み明けで迎えた34戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では末脚がパッとせず16着に終わった。

10月9日、中4週で迎えた35戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に敗れた。

11月26日、中6週で迎えた36戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。17頭立ての14番人気で大外17番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではいいところがなく14着に終わった。