コスモラブシック（1999年生、母アイネスターキン）

コスモラブシック（1999年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアスワン（当時20歳）と交配したアイネスターキンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は南部功。戦績は、中央平地32戦6勝2着2回、中央障害6戦0勝。2006年のテレビ愛知オープン(オープン)で3着に入った他、2004年の青函ステークス(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、南部功から「北海道8月市場サラブレッド2歳」に上場され、マギーファームによって630万円で落札された。2歳のとき、マギーファームから「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、ビッグレッドファームによって1,890万円で落札された。

稲葉隆一厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2002年）

3月3日、デビュー戦は二本柳壮騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず10着に敗れた。

3月16日、中1週で迎えた2戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を取り切り、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、イチノヤジョウに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

4月13日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で梶晃啓騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のフジアジュディに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月28日、中1週で迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に敗れた。

6月1日、中4週で迎えた5戦目は、畑端省吾騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中京ダート1000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では不屈の気力で渋太く粘り込んで先頭をうかがい、最後は2着のマーブルボーをハナ差振り切って2勝目を奪取した。

4歳（2003年）

4月5日、約10か月半の休み明けで迎えた6戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は梶晃啓騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はバタバタになってしまい14着に終わった。

5月10日、中4週で迎えた7戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のランドアバロンに1馬身1/4の差をつけて3勝目を奪取した。

6月7日、中3週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の中京競馬場開設50周年記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小坂忠士騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚を伸ばせず12着に敗れた。

7月20日、中5週で迎えた9戦目は、鈴来直人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の疾風特別（新潟芝1000m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。最後は、2着のソロリサイタルに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月2日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴来直人騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。3着に終わった。

5歳（2004年）

1月10日、約5か月半の休養明けで迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の若水賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は梶晃啓騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

2月8日、中3週で迎えた12戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のジョーフュージョンをクビ差振り切って5勝目を手に入れた。

4月18日、中9週で迎えた13戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生得の持続力で渋太く粘り続けて先頭に立ち、最後は2着のヤマオロチを3/4馬身振り切って6勝目を獲得した。

6月20日、中8週で迎えた14戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

7月24日、中4週で迎えた15戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたタマモホットプレイ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

8月22日、中3週で迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月28日、約3か月半の休み明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

6歳（2005年）

1月15日、中6週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 雨/良）に出走。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい12着に敗れた。

3月27日、中9週で迎えた19戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての17番人気で11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

8月13日、約4か月半の休養明けで迎えた20戦目は、札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では全く伸びず7着に終わった。

9月11日、中3週で迎えた21戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

10月23日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が悪くなり15着に終わった。

7歳（2006年）

5月20日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた23戦目は、テレビ愛知オープン（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月18日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では末脚に勢いがなく15着に敗れた。

7月16日、中3週で迎えた25戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 雨/良）に出走。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。7着に終わった。

8月27日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた26戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、G3のキーンランドカップ（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

8歳（2007年）

1月13日、約4か月半の休み明けで迎えた27戦目は、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では脚が残っておらず14着に終わった。

3月10日、中7週で迎えた28戦目は、千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦0勝）。14頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後はタレてしまい14着に終わった。

4月8日、中3週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの福島民報杯（福島芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は梶晃啓騎手（4戦1勝）。16頭立ての16番人気で10番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

11月11日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から10kg戻して迎えた30戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。17頭立ての17番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に終わった。

9歳（2008年）

1月19日、中9週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた31戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

2月16日、中3週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのバレンタインステークス（東京芝1400m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は土谷智紀騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は脚が止まってしまい16着に終わった。

4月6日、中6週で迎えた33戦目は、矢原洋一騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。13着に敗れた。

5月11日、中4週で迎えた34戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 曇）に出走。鞍上は2戦連続で矢原洋一騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。競走中止となった。

6月22日、中5週で迎えた35戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2750m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で矢原洋一騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。9着に終わった。

7月13日、中2週で迎えた36戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で矢原洋一騎手（3戦0勝）。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。12着に終わった。

11月8日、約4か月の休み明けで迎えた37戦目は、カタール賞（東京障害芝→ダート3000m 小雨）に出走。鞍上は5戦連続で矢原洋一騎手（4戦0勝）。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。11着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた38戦目は、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は6戦連続で矢原洋一騎手（5戦0勝）。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。9着に終わった。