ケイアイプリンス（2009年生、母ケイアイワールド）

ケイアイプリンス（2009年2月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋王子」。毛色は鹿毛。種牡馬のクロフネ（当時11歳）と交配したケイアイワールドが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は佐竹学。戦績は、中央平地5戦0勝、地方9戦4勝2着3回。2012年のMRO金賞(地方重賞)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

石毛善彦厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2011年）

8月27日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は490kg。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、18番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では脚を伸ばせず18着に終わった。

10月2日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず9着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた3戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では決め手が足りず12着に終わった。

3歳（2012年）

5月5日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた5戦目は、伊藤工真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

6月10日、中2週で迎えた6戦目は、平瀬城久騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の東日本大震災復興支援（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエタニティに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月26日、中1週で迎えた7戦目は、3歳A3（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で平瀬城久騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のマイネルマイティに5馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

7月15日、中2週で迎えた8戦目は、3歳戦の和倉温泉わくたまくん杯（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で平瀬城久騎手（2戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナムラヒーローを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

7月31日、中1週で迎えた9戦目は、3歳戦の松任まつり特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で平瀬城久騎手（3戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナムラプラトーンを強烈な末脚で半馬身差し切って破竹の4連勝を決めた。

8月21日、中2週で迎えた10戦目は、3歳地方重賞のMRO金賞（金沢ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で平瀬城久騎手（4戦4勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったスズカウインダーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月1日、中5週で迎えた11戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1500m 内回り晴/稍重）に出走。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、勝ったヴェルデルーチェに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

10月25日、中2週で迎えた12戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、勝ったダタールヒルに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月16日、中2週で迎えた13戦目は、3歳（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田譲治騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に敗れた。

11月30日、中1週で迎えた14戦目は、高野毅騎手を鞍上に迎えて、3歳（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、5着に終わった。