パーソナルラッシュ（2001年生、母パーソナリー）

パーソナルラッシュ（2001年3月18日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「母名の一部＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時7歳）と交配したパーソナリーが15歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地13戦5勝、地方13戦2勝2着2回、海外1戦0勝。2004年のダービーグランプリ(G1)に勝利した他、2005年のダイオライト記念(G2)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

9月27日、デビュー戦は池添謙一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンマルカムを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月11日、中1週で迎えた2戦目は、2歳500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

3歳（2004年）

3月14日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るファントムマスクを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて久方ぶりの一戦を物にした。

4月4日、中2週で迎えた4戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい16着に敗れた。

5月1日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（2戦1勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のトップオブワールドをクビ差振り切って勝利をモノにする

6月5日、中1週で迎えた7戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（3戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月4日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（4戦2勝）。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のウインデュエルに1馬身1/4の差をつけて初の重賞タイトルを手に入れた。

9月20日、中1週で迎えた9戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のダービーグランプリ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のトップオブワールドに9馬身の差をつけてG1初挑戦初制覇を果たした。

10月30日、L.デットーリ騎手を鞍上に迎えて、G1のブリーダーズカップ・クラシック（アメリカ合衆国・ローンスターパークダート2012m）に出走。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。6着に終わった。

12月29日、中8週で迎えた11戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 雪/重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

4歳（2005年）

2月20日、中7週で迎えた12戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（5戦3勝）。15頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に敗れた。

3月16日、中2週で迎えた13戦目は、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のタイムパラドックスに2馬身の差をつけて重賞3勝目をマークした。

9月3日、約5か月半の休み明けで迎えた14戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は藤田伸二騎手（6戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るジンクライシスを上がり1位タイの末脚でハナ差だけ差し切って連覇達成

10月10日、中4週で迎えた15戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ南部杯（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（7戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、5着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた16戦目は、G1のJBCクラシック（名古屋ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（8戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

11月26日、中2週で迎えた17戦目は、G1のジャパンカップダート（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（9戦4勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

5歳（2006年）

3月15日、約3か月半の休養明けで迎えた18戦目は、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（10戦4勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、スローペースで馬群を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、ヴァーミリアンに交わされて6馬身差の2着となった。

5月21日、中9週で迎えた19戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦1勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが甘くなり、4着に終わった。

8月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、G2のブリーダーズゴールドカップ（旭川ダート2300m 曇/良）に出走。鞍上は藤田伸二騎手（11戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。最後は、勝ったハードクリスタルから3馬身差の2着に敗北した。

9月18日、中4週で迎えた21戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 雨/良）に59kgの斤量を背負って出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線ではいいところがなく12着に敗れた。

6歳（2007年）

1月31日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた22戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた23戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の金盃（大井ダート2000m 晴/稍重）に59kgの斤量を背負って出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に敗れた。

3月7日、中1週で迎えた24戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に敗れた。

5月2日、中7週で迎えた25戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は山田信大騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

10月31日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から13kg増やして迎えた26戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では伸びが劣勢になり14着に終わった。

11月21日、中2週で迎えた27戦目は、Jpn2の彩の国浦和記念（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は山田信大騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。競走中止となった。