ファルクス（2005年生、母ディアボレッサ）

ファルクス（2005年2月18日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ドナウ川近隣の部族であるダキア人が使用した刀剣」。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時16歳）と交配したディアボレッサが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地28戦3勝2着2回、地方9戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2009年のみちのく特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、永田和彦によって2,730万円で落札された。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

5月11日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（京都芝1400m 曇/重）に出走。馬体重は504kg。17頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく最後はスズカスパークと並んで12着同着となった。

6月8日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

6月22日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

7月19日、中3週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず9着に敗れた。

9月27日、中9週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦0勝）。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバタバタになってしまい10着に終わった。

11月3日、中4週で迎えた6戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、一般C31（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のスリークリスタルに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月18日、中1週で迎えた7戦目は、一般C21（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた8戦目は、一般C23（名古屋ダート800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて、最後は2着のイニミタブルに1馬身半の差をつけて制した。

12月9日、連闘で迎えた9戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般C22（笠松ダート1400m 雨/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、オーラノツバサに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

12月24日、中1週で迎えた10戦目は、一般C8（名古屋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（3戦2勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。

4歳（2009年）

1月7日、中1週で迎えた11戦目は、一般C19（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のプリンセスクロエに6馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

1月13日、連闘で迎えた12戦目は、一般C21（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（5戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウォーカウェイに6馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

1月29日、中1週で迎えた13戦目は、一般C8（名古屋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で安部幸夫騎手（6戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、ニシノプトゥリに交わされて8馬身差の2着に敗北した。

2月4日、連闘で迎えた14戦目は、一般C15（名古屋ダート800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で安部幸夫騎手（7戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のニシノキセキパワーに2馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

4月12日、中9週で馬体重を前走から21kg減らして迎えた15戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のストラテジーに1馬身1/4の差をつけて勝利を手に入れた。

4月26日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく9着に敗れた。

6月21日、中7週で迎えた17戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の舞子特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての8番人気で17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

8月9日、中6週で迎えた18戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではビュッとキレる脚を見せたが、伸びてきたハマノモナーク決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

8月30日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下の別府特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したブライドルアップを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

9月19日、中2週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下の小千谷特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず7着に敗れた。

11月8日、中6週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の赤湯特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のフレッドバローズをクビ差振り切って勝利をモノにする

11月21日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下のみちのく特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（3戦2勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のステラーホープをクビ差振り切って8勝目を手にした。

12月27日、中4週で迎えた23戦目は、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎北斗騎手（4戦3勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず6着に終わった。

5歳（2010年）

1月24日、中3週で迎えた24戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の伏見ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。

6月26日、約5か月の休養明けで迎えた25戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

7月24日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下のTVh杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（5戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月14日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の札幌日刊スポーツ杯（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（6戦3勝）。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

11月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のみちのくステークス（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた29戦目は、3歳以上1600万下の下関ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（7戦3勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

6歳（2011年）

1月15日、中5週で迎えた30戦目は、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（8戦3勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に終わった。

7月23日、約6か月半の休養明けで迎えた31戦目は、3歳以上1600万下の彦根ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見所を作れず9着に終わった。

9月3日、中5週で迎えた32戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

9月17日、中1週で迎えた33戦目は、3歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（4戦0勝）。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

10月23日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた34戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の桂川ステークス（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく14着に終わった。

11月13日、中2週で迎えた35戦目は、3歳以上1600万下のみちのくステークス（新潟芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は宮崎北斗騎手（9戦3勝）。17頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

12月4日、中2週で迎えた36戦目は、3歳以上1600万下の下関ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎北斗騎手（10戦3勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

7歳（2012年）

3月31日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた37戦目は、4歳以上1600万下の船橋ステークス（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で宮崎北斗騎手（11戦3勝）。16頭立ての16番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。