ウィッシュハピネス（2012年生、母フロムスクラッチ）

ウィッシュハピネス（2012年4月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「幸運を祈る」。毛色は青鹿毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時13歳）と交配したフロムスクラッチが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）ノースヒルズ。戦績は、中央平地15戦2勝2着1回、地方2戦1勝。2014年のエーデルワイス賞(牝Jpn3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

沖芳夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

8月3日、デビュー戦は松若風馬騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 雨/重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は458kg。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

8月24日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（小倉ダート1000m 小雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のアイファーサラオーに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

10月16日、中7週で迎えた3戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立ち、で一団を先導。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のジュエルクイーンに3馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

11月26日、中5週で迎えた4戦目は、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

3歳（2015年）

3月15日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて17着に終わった。

4歳（2016年）

2月20日、約11か月半の休み明けで馬体重を前走から40kg増やして迎えた6戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の橿原ステークス（京都ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦1勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天賦の闘争心でゴールまで勇戦し、4着を確保した。

3月19日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（3戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて、最後は2着のスマートアヴァロンをクビ差振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

4月17日、中3週で迎えた8戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

8月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、勝ったサンレーンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

9月24日、中6週で迎えた10戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の大阪スポーツ杯（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

10月16日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（4戦2勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り9着に敗れた。

11月20日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の西陣ステークス（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（5戦2勝）。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

5歳（2017年）

3月18日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた13戦目は、4歳以上1600万下のなにわステークス（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

4月16日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の陽春ステークス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

9月10日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい8着に終わった。

10月15日、中4週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1200m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では賦性のガッツでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

12月9日、中7週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた17戦目は、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で三浦皇成騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり16着に敗れた。