チョウカイフリート（1984年生、母リネンジヨオー）

チョウカイフリート（1984年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のパーソロン（当時24歳）と交配したリネンジヨオーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）谷川牧場。戦績は、中央平地15戦5勝2着1回、地方6戦0勝。1989年の朱鷺ステークス(オープンハンデ)に勝利した他、1987年の青葉賞(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

仲住芳雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1987年）

1月5日、デビュー戦は菅原泰夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。馬体重は466kg。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のダイナサーファーを半馬身振り切って初白星を挙げた。

2月15日、中2週で迎えた3戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月1日、中1週で迎えた4戦目は、4歳400万下の水仙賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原泰夫騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

5月2日、中8週で迎えた5戦目は、3歳オープンの青葉賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で菅原泰夫騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のチョウカイデュールに1馬身1/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

5月31日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で菅原泰夫騎手（5戦2勝）。24頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず10着に敗れた。

4歳（1988年）

6月5日、約12か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、5歳以上1400万下の是政特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は7戦連続で菅原泰夫騎手（6戦2勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた8戦目は、小迫次男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の金鯱賞（中京芝1800m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

7月10日、中1週で迎えた9戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

8月14日、中4週で迎えた10戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1400万下のBSN杯（新潟芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず5着に敗れた。

9月4日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の赤倉特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蓑田早人騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のタクノチドリを半馬身振り切って久しぶりに美酒を浴びた。

10月9日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の赤富士賞（東京芝2300m 晴/稍重）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（7戦2勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったスルーオダイナに詰め切れず、1馬身3/4差の2着となった。

5歳（1989年）

7月1日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた13戦目は、5歳以上900万下の新津特別（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（8戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るビンゴフットを異次元の末脚で半馬身差し切って久しぶりの一戦を制した。

7月23日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンの朱鷺ステークス（新潟芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（9戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のハーディゴッドに1馬身3/4の差をつけて勝利を手に入れた。

8月6日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原泰夫騎手（10戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6歳（1990年）

7月23日、約11か月半の休み明けで迎えた16戦目は、舞木聖騎手を鞍上に迎えて、一般A1（上山ダート1800m 晴/良）に出走。6頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。5着に敗れた。

8月16日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、一般A2（上山ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で舞木聖騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。4着に敗れた。

8月26日、中0週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた18戦目は、一般A2（上山ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で舞木聖騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

9月11日、中1週で迎えた19戦目は、長月特別（上山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で舞木聖騎手（3戦0勝）。7頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。

9月25日、中1週で迎えた20戦目は、長月特別（上山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で舞木聖騎手（4戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。7着に敗れた。

10月7日、中1週で迎えた21戦目は、伊藤茂則騎手を鞍上に迎えて、一般A2（上山ダート1700m 曇/重）に出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。10着に終わった。