イルデパン（2000年生、母ルビーマイディア）

イルデパン（2000年3月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「南太平洋の島の名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のダンスインザダーク（当時7歳）と交配したルビーマイディアが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地27戦3勝2着4回、地方3戦0勝。2003年のベンジャミンステークス(オープン)で2着に入った他、2002年のいちょうステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

8月17日、デビュー戦は村田一誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。16頭立ての2番人気に推されて18番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るシャコーサブマリンを途轍もない末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

9月28日、中5週で迎えた2戦目は、2歳オープンの芙蓉ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦1勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

10月13日、中1週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのアイビーステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。5頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず3着に終わった。

10月27日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンのいちょうステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、コスモインペリアルにクビ差交わされて2着となった。

11月24日、中3週で迎えた5戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のベゴニア賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシンボリデビルをクビ差振り切って2勝目をつかんだ。

12月22日、中3週で迎えた6戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でO.ペリエ騎手（1戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に敗れた。

3歳（2003年）

1月19日、中3週で迎えた7戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京成杯（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

3月9日、中6週で迎えた8戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

4月19日、中5週で迎えた9戦目は、3歳オープンのベンジャミンステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマイネルモルゲンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月10日、中2週で迎えた10戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（4戦0勝）。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に敗れた。

9月27日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の習志野特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月18日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず4着に敗れた。

11月3日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の福島放送賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（3戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

11月23日、中2週で迎えた14戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の昇仙峡特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

12月7日、中1週で迎えた15戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

4歳（2004年）

6月20日、約6か月半の休み明けで迎えた16戦目は、3歳以上500万下（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたマイネルダンスール決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

7月3日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下の広瀬川特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、抜け出したコスモターゲットにアタマ差届かず2着に甘んじた。

8月1日、中3週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下の三国特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、5着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた19戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のカフェムーンをハナ差振り切って久々に美酒を浴びた。

9月26日、中4週で迎えた20戦目は、3歳以上1000万下の習志野市制施行50周年記念（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦1勝）。7頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

10月11日、中1週で迎えた21戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の山中湖特別（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい8着に敗れた。

10月23日、中1週で迎えた22戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の西郷特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず14着に敗れた。

5歳（2005年）

11月13日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた23戦目は、3歳以上1000万下のtvk賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（2戦1勝）。13頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

12月24日、中5週で馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた24戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての15番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では速い脚を使えず14着に終わった。

6歳（2006年）

1月23日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に終わった。

2月5日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く12着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上1000万下の木更津特別（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

4月20日、中7週で迎えた28戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の卯月特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい14着に敗れた。

5月18日、中3週で迎えた29戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、皐月特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では今一つ伸び切れず13着に終わった。

6月13日、中3週で迎えた30戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、水無月特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。