クインズプルート（2013年生、母ゾイゾイ）

クインズプルート（2013年4月25日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋冥王星」。毛色は栗毛。種牡馬のゴールドアリュール（当時14歳）と交配したゾイゾイが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は新冠橋本牧場。2020年のくろゆり賞(地方重賞)に勝利した他、2020年の星雲賞(地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

奥平雅士厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2016年）

3月12日、デビュー戦は嘉藤貴行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。馬体重は506kg。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて、最後は2着のリキサンダイオーに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

6月25日、約3か月半の休養明けで迎えた2戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/不良）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

7月9日、中1週で迎えた3戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で黛弘人騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

11月13日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で黛弘人騎手（2戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

12月11日、中3週で迎えた5戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、ヌーナにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（2017年）

6月1日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた6戦目は、マルチステッキ特別（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のゼロカラノキセキをクビ差振り切って久方ぶりの一戦をモノにした。

10月1日、約4か月の休養明けで迎えた7戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず9着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は嘉藤貴行騎手（1戦1勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

11月18日、中3週で迎えた9戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の伊達特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の闘争本能でゴールまで力闘し、3着に入った。

12月9日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では賦性の負けん気を発揮してゴールまで頑張り、4着に入った。

5歳（2018年）

8月26日、約8か月半の休み明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は黛弘人騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず5着に敗れた。

9月16日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

10月6日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（5戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（6戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

7歳（2020年）

4月23日、約18か月半の休養明けで馬体重を前走から36kg増やして迎えた15戦目は、小野楓馬騎手を鞍上に迎えて、サッポロGOLD STAR特別（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。5頭立ての2番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のチビノヴァルタンに2馬身半の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

5月21日、中3週で迎えた16戦目は、地方重賞の赤レンガ記念（門別ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野楓馬騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ステージインパクトに交わされて1馬身差の2着となった。

6月17日、中3週で迎えた17戦目は、ルーラーシップ・プレミアム（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野楓馬騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり7着に敗れた。

7月15日、中3週で迎えた18戦目は、地方重賞の星雲賞（門別ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小野楓馬騎手（3戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のクラキングスに4馬身の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

8月13日、中3週で迎えた19戦目は、地方重賞のくろゆり賞（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小野楓馬騎手（4戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のニホンピロヘンソンに6馬身の差をつけて5勝目を挙げた。

10月7日、中7週で迎えた20戦目は、地方重賞の瑞穂賞（門別ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で小野楓馬騎手（5戦3勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く3着に敗れた。

10月29日、中2週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた21戦目は、地方重賞のゴールド争覇オープン（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小野楓馬騎手（6戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を奪う形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

8歳（2021年）

4月21日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から18kg戻して迎えた22戦目は、ナダル・プレミアム（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で小野楓馬騎手（7戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた23戦目は、ハルジオン賞（門別ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で小野楓馬騎手（8戦3勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のガッツポーズに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

6月2日、中3週で迎えた24戦目は、キタサンブラック・プレミアム（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で小野楓馬騎手（9戦4勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のバンカブルスターに4馬身の差をつけて7勝目をマークした。

7月13日、中5週で迎えた25戦目は、地方重賞の星雲賞（門別ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で小野楓馬騎手（10戦5勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮戦したが、クラキングスにクビ差交わされて2着に甘んじた。