マコトスパルビエロ（2004年生、母マコトシュンレイ）

マコトスパルビエロ（2004年3月29日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋灰鷹（伊）」。毛色は芦毛。種牡馬のブライアンズタイム（当時19歳）と交配したマコトシュンレイが9歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は出口繁夫。戦績は、中央平地28戦6勝2着3回、地方10戦3勝2着1回。2009年のJBCクラシック(Jpn1)で2着に入った他、2009年の日本テレビ盃(Jpn2)に勝利するなど、重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

鮫島一歩厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

9月2日、デビュー戦は四位洋文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり8着に敗れた。

12月17日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京ダート1700m 曇/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るワールドハンターを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2007年）

1月8日、中2週で迎えた3戦目は、3歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

1月13日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黒竹賞（中山ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて、最後は2着のアクセルホッパーに1馬身1/4の差をつけて2勝目を奪取した。

4月28日、約3か月半の休養明けで迎えた5戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

5月19日、中2週で迎えた6戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

6月9日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、千葉直人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 曇/良）に48kgの軽斤量で出走。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

7月1日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた8戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフサイチウィードを3/4馬身振り切って3勝目を手にした。

7月22日、中2週で迎えた9戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のドンクールに3馬身の差をつけて4勝目を獲得した。

9月17日、中7週で迎えた10戦目は、安藤勝己騎手を鞍上に迎えて、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、メイショウトウコンに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

4歳（2008年）

1月27日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた11戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

2月11日、中1週で迎えた12戦目は、川野幸治騎手を鞍上に迎えて、Jpn3の佐賀記念（佐賀ダート2000m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、3着に終わった。

3月5日、中2週で馬体重を前走から13kg減らして迎えた13戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3月30日、中3週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、伸びてきたナナヨーヒマワリ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

7月27日、約4か月の休み明けで迎えた15戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

8月10日、中1週で迎えた16戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、KBC杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月13日、中4週で迎えた17戦目は、G3のエルムステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（3戦0勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて5着に沈んだ。

11月24日、中9週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンのトパーズステークス（京都ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚を伸ばせず9着に敗れた。

12月13日、中2週で迎えた19戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のダークメッセージに1馬身半の差をつけて久方ぶりに美酒を浴びた。

5歳（2009年）

1月25日、中5週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（6戦1勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出し、3着に入った。

3月8日、中5週で迎えた21戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月29日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

4月26日、中3週で迎えた23戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、G3のアンタレスステークス（京都ダート1800m 曇/重）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

5月24日、中3週で迎えた24戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート2300m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入った。

6月13日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（7戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマチカネニホンバレにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

7月20日、中4週で迎えた26戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（8戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のスマートファルコンに4馬身の差をつけて待望の重賞初制覇を果たした。

9月23日、中8週で迎えた27戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安藤勝己騎手（9戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るフェラーリピサを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて2つ目の重賞タイトルをつかんだ。

11月3日、中5週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた28戦目は、Jpn1のJBCクラシック（名古屋ダート1900m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で安藤勝己騎手（10戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ヴァーミリアンにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

12月6日、中4週で迎えた29戦目は、G1のジャパンカップダート（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で安藤勝己騎手（11戦3勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

12月23日、中1週で迎えた30戦目は、Jpn2の名古屋グランプリ（名古屋ダート2500m 小雨/良）に出走。鞍上は6戦連続で安藤勝己騎手（12戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のワンダースピードを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

6歳（2010年）

3月10日、約2か月半の間隔を開けて迎えた31戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/不良）に出走。鞍上は7戦連続で安藤勝己騎手（13戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた32戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナニハトモアレに2馬身半の差をつけて4つ目の重賞タイトルを掴み取った。

5月5日、中4週で迎えた33戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（14戦4勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

5月23日、中2週で迎えた34戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（京都ダート1900m 雨/不良）に出走。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

6月30日、中4週で迎えた35戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は安藤勝己騎手（15戦4勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

7月19日、中2週で迎えた36戦目は、Jpn3のマーキュリーカップ（盛岡ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安藤勝己騎手（16戦4勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

9歳（2013年）

7月7日、約36か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた37戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい15着に終わった。

7月27日、中2週で迎えた38戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦1勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天授の闘志でゴールまで頑張り、5着を確保した。