プリンセスラン（2001年生、母ラックチケット）

プリンセスラン（2001年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「王女＋冠名」。毛色は青鹿毛。種牡馬のジェネラス（当時13歳）と交配したラックチケットが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は今井秀樹。戦績は、中央平地4戦0勝、地方26戦7勝2着3回。2003年の九州ジュニアチャンピオン(地方重賞)に勝利した他、2004年のル・プランタン賞(牝地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、今井秀樹から「北海道8月市場サラブレッド1歳」に上場され、原大栄によって336万円で落札された。

真島元徳厩舎（佐賀）へ入厩。

2歳（2003年）

6月15日、デビュー戦は真島正徳騎手を鞍上に据えて、2歳戦のルーキーステージ（佐賀ダート900m 曇/稍重）に出走。馬体重は475kg。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた2戦目は、下條知之騎手を鞍上に迎えて、2歳（佐賀ダート900m 曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

8月15日、中6週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、2歳（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で下條知之騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のセントシャンハイに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月24日、連闘で迎えた4戦目は、2歳戦のアゲインステージ（佐賀ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で下條知之騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

11月9日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から13kg増やして迎えた5戦目は、2歳戦のアゲインステージ（佐賀ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で下條知之騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のナスキーマイリアルに6馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月24日、中1週で迎えた6戦目は、2歳戦の楠風賞（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で下條知之騎手（4戦2勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したザファンキーダンスを捕まえ切れず、5馬身差の2着となった。

12月14日、中2週で迎えた7戦目は、2歳地方重賞の九州ジュニアチャンピオン（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で下條知之騎手（5戦2勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るザファンキーダンスを上がり0位の末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

3歳（2004年）

1月18日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳地方重賞の花吹雪賞（佐賀ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は真島正徳騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上C1（佐賀ダート1400m 曇/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は下條知之騎手（6戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のチタンハートに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

2月28日、中3週で迎えた10戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で下條知之騎手（7戦4勝）。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚が振るわず12着に終わった。

3月20日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で下條知之騎手（8戦4勝）。15頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

4月11日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳地方重賞のル・プランタン賞（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で下條知之騎手（9戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のカシノフレンドに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

5月23日、中5週で迎えた13戦目は、3歳地方重賞の九州ダービー栄城賞（佐賀ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で下條知之騎手（10戦5勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では上がり0位の末脚を見せたが上位には食い込めず10着に敗れた。

8月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた14戦目は、ラベンダー特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で下條知之騎手（11戦5勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

8月22日、中1週で馬体重を前走から15kg絞って迎えた15戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の西海賞（小倉芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて7着に敗れた。

10月3日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の芦屋川特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦0勝）。13頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

10月31日、中3週で迎えた17戦目は、アガパンサス特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は下條知之騎手（12戦5勝）。11頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ホッカイレイナートに交わされて2馬身半差の2着となった。

11月20日、中2週で迎えた18戦目は、コスモス特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で下條知之騎手（13戦5勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナを切り、で集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

12月5日、中1週で迎えた19戦目は、バーベナ特別（佐賀ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で下條知之騎手（14戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したトシキセキを捕まえ切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月26日、中2週で迎えた20戦目は、バラ特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で下條知之騎手（15戦5勝）。11頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に終わった。

4歳（2005年）

1月31日、中4週で迎えた21戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、エレガント賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、落ち着いたペースでレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に敗れた。

3月7日、中4週で迎えた22戦目は、マーチ賞（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に敗れた。

3月21日、中1週で迎えた23戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の春分賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

4月1日、中1週で迎えた24戦目は、デネボラ賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（2戦0勝）。11頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた25戦目は、忘れな草特別（佐賀ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は下條知之騎手（16戦5勝）。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

9月18日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から11kg増やして迎えた26戦目は、ひまわり特別（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で下條知之騎手（17戦5勝）。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では上がり0位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に敗れた。

10月2日、中1週で迎えた27戦目は、ネットバンク電投スタート記念もみじ特別（佐賀ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で下條知之騎手（18戦5勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のスカラムッチョに1馬身半の差をつけて久々に勝利を挙げた。

11月6日、中4週で迎えた28戦目は、3歳以上A3（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で下條知之騎手（19戦6勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり8着に敗れた。

12月3日、中3週で迎えた29戦目は、3歳以上A3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で下條知之騎手（20戦6勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のエスワンスペシャルをクビ差振り切って7勝目を収める

12月24日、中2週で迎えた30戦目は、クリスマス特設（佐賀ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で下條知之騎手（21戦7勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり0位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。