ドクターラオウ（2006年生、母イアラスーベニア）

ドクターラオウ（2006年4月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「博士＋羅王」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時5歳）と交配したイアラスーベニアが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は松木加代。戦績は、中央平地23戦3勝2着5回、地方8戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2010年の3歳以上500万下。

経歴

デビュー前

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2009年）

1月5日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は530kg。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るワンモアマイウエイを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

1月17日、中1週で迎えた2戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下のはこべら賞（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、勝ったメイショウイエミツに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

2月8日、中2週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したケイアイテンジンにクビ差届かず2着に甘んじた。

5月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のティアップワイルドを半馬身振り切って2勝目を手中に収めた。

5月23日、中2週で迎えた5戦目は、3歳オープンの昇竜ステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

6月6日、中1週で迎えた6戦目は、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバテてしまい9着に終わった。

11月28日、約6か月の休み明けで迎えた7戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

12月27日、中3週で迎えた8戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮戦したが、勝ったダノンアスカにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4歳（2010年）

1月10日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

1月31日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で猛進したが、勝ったマルカベンチャーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月20日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（2戦0勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に敗れた。

3月13日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月11日、中3週で迎えた13戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の赤穂特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったエーシンリードオーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月25日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

5月30日、中4週で迎えた15戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

12月11日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から32kg増やして迎えた16戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤哲三騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエアインシャラーをアタマ差振り切って久方ぶりの実戦を制した。

12月26日、中1週で迎えた17戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず7着に敗れた。

5歳（2011年）

1月16日、中2週で迎えた18戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が振るわず6着に敗れた。

1月30日、中1週で迎えた19戦目は、F.ベリー騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の立春賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

5月7日、約3か月の休養明けで迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（4戦1勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性の闘志でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた21戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。16頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

7月24日、中7週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の長浜特別（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

8月13日、中2週で迎えた23戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のエクセル浜松開設記念（新潟芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はガス欠状態になり13着に終わった。

10月13日、中8週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた24戦目は、木村健騎手を鞍上に迎えて、姫路さぎ草特別（園田ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンマロニエを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて4勝目を手に入れた。

10月25日、中1週で迎えた25戦目は、神戸マラソン11月20日開催記念特別（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で木村健騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエイシンマロニエに6馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月24日、中3週で迎えた26戦目は、下原理騎手を鞍上に迎えて、スポニチなにわ賞（園田ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、伸びてきたオオエライジン決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月28日、中4週で迎えた27戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、ハンデJpn3の兵庫ゴールドトロフィー（園田ダート1400m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

6歳（2012年）

1月12日、中1週で迎えた28戦目は、山口シネマ賞（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、勝ったシンボリバッハに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

7歳（2013年）

5月2日、約16か月の休み明けで馬体重を前走から21kg増やして迎えた29戦目は、4歳以上A2（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は下原理騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

5月30日、中3週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた30戦目は、永島太郎騎手を鞍上に迎えて、丹波茶特別（園田ダート1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のエリモシードに3馬身半の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

8歳（2014年）

6月27日、約13か月の休み明けで馬体重を前走からさらに30kg減らして迎えた31戦目は、笹田知宏騎手を鞍上に迎えて、アサヒスーパードライカップ（園田ダート1400m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。