ワンダーナルビー（1986年生、母キヨナルビー）

ワンダーナルビー（1986年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のピツトカーン（当時15歳）と交配したキヨナルビーが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）キヨミネ牧場。戦績は、中央平地12戦2勝2着7回。1989年の弥生賞(G2)で2着に入った他、1988年のホープフルステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

久恒久夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1988年）

6月11日、デビュー戦は木藤隆行騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1000m 晴/稍重）に出走。馬体重は454kg。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

7月3日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で木藤隆行騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったハレーマナスルに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月24日、中2週で迎えた3戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったリバルドサキに詰め切れず、2馬身差の2着に敗れた。

10月8日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のように急駛したが、勝ったマイカチウマに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月22日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のジョウテンオンリーに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月19日、中3週で迎えた6戦目は、3歳400万下の3歳抽せん馬特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったコハクヒカリに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

12月4日、中1週で迎えた7戦目は、3歳400万下の葉牡丹賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手（4戦1勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したシンボリハイデンを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月25日、中2週で迎えた8戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のモガミサイババを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

3歳（1989年）

1月21日、中3週で迎えた9戦目は、3歳オープンのジュニアカップ（中山芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は的場均騎手（5戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではシャープな伸びを見せたが、勝ったバリエンテーにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

3月5日、中5週で迎えた10戦目は、田村正光騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 雨/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったレインボーアンバーに詰め切れず、約10馬身差の2着となった。

4月16日、中5週で迎えた11戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/不良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田村正光騎手（1戦0勝）。20頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月28日、中5週で迎えた12戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。24頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に敗れた。