トリックスター（2009年生、母ロンドインディ）

トリックスター（2009年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「神話などに登場するいたずらっ子」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のプリサイスエンド（当時12歳）と交配したロンドインディが8歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は澤井義一。戦績は、中央平地4戦0勝、地方23戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は2013年の4歳以上C2-4。

経歴

デビュー前

1歳のとき、沢井義一から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、レックスによって430.5万円で落札された。

宮徹厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

3月17日、デビュー戦は川島信二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く13着に終わった。

4月21日、中4週で迎えた2戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1400m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての17番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は川島信二騎手（1戦0勝）。17頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では見せ場を作れず16着に終わった。

7月11日、中7週で迎えた4戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のあじめ峡賞（笠松ダート1400m 雨/良）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

8月15日、中4週で馬体重を前走から24kg減らして迎えた5戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の金の弩標賞（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

9月8日、中2週で馬体重を前走から13kg戻して迎えた6戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず11着に終わった。

10月7日、中3週で馬体重を前走からさらに13kg増やして迎えた7戦目は、倉富隆一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C2 18（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったスズカアイキューに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

10月19日、中1週で迎えた8戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、シルバーブーツ賞（第3戦）（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた9戦目は、3歳以上C2 37（佐賀ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は倉富隆一郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上C2 21（佐賀ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月25日、連闘で迎えた11戦目は、3歳以上C2 38（佐賀ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で倉富隆一郎騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚に勢いがなく4着に敗れた。

12月8日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上C2-20（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で倉富隆一郎騎手（4戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のアサクサフレンチを半馬身振り切って待望の初白星を挙げた。

12月31日、中2週で迎えた13戦目は、ファンタジーカップ（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で倉富隆一郎騎手（5戦1勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、抜け出したフルオートに半馬身届かず2着となった。

4歳（2013年）

1月19日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上C2 14（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で倉富隆一郎騎手（6戦1勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

1月26日、連闘で迎えた15戦目は、4歳以上C2 34（佐賀ダート1300m 小雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で倉富隆一郎騎手（7戦1勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、アロハタワーに交わされて1馬身差の2着となった。

2月9日、中1週で迎えた16戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、ヤングジョッキーカップ（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月23日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上C2 14（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は倉富隆一郎騎手（8戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のコスモタイムマシンに2馬身の差をつけて圧倒的人気に応えた。

3月2日、連闘で迎えた18戦目は、4歳以上C2 41（佐賀ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（9戦2勝）。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず3着に敗れた。

3月24日、中2週で迎えた19戦目は、4歳以上C2-9（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は石川慎将騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛追したが、勝ったオマエニホレタに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

4月20日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上C2-7（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で石川慎将騎手（2戦0勝）。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

5月6日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上C2-7（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は倉富隆一郎騎手（10戦2勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ着実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のミスエコパワーを半馬身振り切って3勝目を手中に収めた。

5月18日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上C2-4（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は石川慎将騎手（3戦0勝）。8頭立ての3番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のディバインステップに3馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

6月2日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上C2-2（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は倉富隆一郎騎手（11戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

6月15日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上C2-2（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で倉富隆一郎騎手（12戦3勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

6月30日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上C2-2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で倉富隆一郎騎手（13戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味のタフネスで最後まで奮闘したが、勝ったクリーンヒットに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

7月14日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上C2-2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で倉富隆一郎騎手（14戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

7月28日、中1週で迎えた27戦目は、田中直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上C2-2（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。競走中止となった。