ワンスインナムーン（2013年生、母ツーデイズノーチス）

ワンスインナムーン（2013年2月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「月一回起こる（Ｏｎｃｅｉｎａｂｌｕｅｍｏｏｎより）」。毛色は鹿毛。種牡馬のアドマイヤムーン（当時10歳）と交配したツーデイズノーチスが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は岡田スタッド。戦績は、中央平地21戦7勝2着3回、海外1戦0勝。2017年のスプリンターズステークス(G1)で3着に入った他、2017年の京都牝馬ステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

斎藤誠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2015年）

10月25日、デビュー戦は丸山元気騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は432kg。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の敢闘精神で渋太く粘り続けて、最後は2着のアデレードヒルに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月21日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山元気騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って10着に敗れた。

12月19日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山元気騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったエスティタートを3/4馬身捉え切れず2着となった。

3歳（2016年）

2月7日、中6週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山元気騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたカトルラポール決め手に屈してクビ差の2着に惜敗した。

3月12日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で丸山元気騎手（4戦1勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

5月1日、中6週で迎えた6戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るセイウンコウセイを別次元の末脚で交わし去り、最後は3馬身半の差をつけて2勝目を収める

6月5日、中4週で迎えた7戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の由比ヶ浜特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

8月14日、中9週で馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

10月16日、中8週で迎えた9戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月11日、中7週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のグレイトチャーターを3/4馬身振り切って3勝目を挙げた。

4歳（2017年）

1月8日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のダイワダッチェスに1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

2月18日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で石橋脩騎手（3戦3勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったレッツゴードンキにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

3月26日、中4週で迎えた13戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で石橋脩騎手（4戦3勝）。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバタバタになってしまい16着に敗れた。

7月1日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上1600万下のテレビユー福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で石橋脩騎手（5戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では生得の持久力で渋太く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のアレスバローズを半馬身振り切って5勝目を獲得した。

8月27日、中7週で迎えた15戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で石橋脩騎手（6戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のガッツでしぶとく粘り込んで、最後は2着のタガノブルグをクビ差振り切ってファンの支持に応えた。

10月1日、中4週で迎えた16戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で石橋脩騎手（7戦5勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資のガッツでゴールまで力戦し、3着に入った。

12月10日、Z.パートン騎手を鞍上に迎えて、G1の香港スプリント（香港・シャティン芝1200m）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。12着に敗れた。

5歳（2018年）

2月17日、中9週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（8戦5勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ5着に沈んだ。

6月17日、約4か月の休み明けで迎えた19戦目は、G3の函館スプリントステークス（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（9戦5勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた20戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。

8月26日、中7週で迎えた21戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 曇/稍重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を5馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のショウナンライズに1馬身1/4の差をつけて制した。

9月30日、中4週で迎えた22戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（10戦5勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

11月25日、中7週で迎えた23戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり15着に敗れた。

6歳（2019年）

1月13日、中6週で迎えた24戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。