フライングアップル（2004年生、母ローザロバータ）

フライングアップル（2004年3月25日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。馬名の意味は「空飛ぶリンゴ」。毛色は鹿毛。種牡馬のRahy（当時19歳）と交配したローザロバータが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地42戦3勝2着7回。2007年のスプリングステークス(G2)に勝利した他、2006年の東京スポーツ杯2歳ステークス(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

9月10日、デビュー戦は塚田祥雄騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は498kg。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったフサイチオフトラに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月1日、中2週で迎えた2戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立ち、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のトーセンクラウンを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

10月29日、中3週で迎えた3戦目は、2歳500万下のきんもくせい特別（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は塚田祥雄騎手（1戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のマイネヴェロナに1馬身の差をつけて2勝目を手にした。

11月18日、中2週で迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の東京スポーツ杯2歳ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したフサイチホウオーを捕まえ切れず、半馬身差の2着となった。

12月10日、中2週で迎えた5戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

3歳（2007年）

2月4日、中7週で迎えた6戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の共同通信杯（東京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

3月18日、中5週で迎えた7戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルシーガルを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの称号をつかんだ。

4月15日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に敗れた。

5月27日、中5週で迎えた9戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず10着に終わった。

4歳（2008年）

11月2日、約17か月半の休養明けで迎えた10戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、カシオペアステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず7着に終わった。

12月6日、中4週で迎えた11戦目は、D.ホワイト騎手を鞍上に迎えて、G3の鳴尾記念（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鋭い脚を使えず8着に敗れた。

12月28日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの2008ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（2戦0勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

5歳（2009年）

7月12日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、巴賞（札幌芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（3戦1勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

8月29日、中6週で迎えた14戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたマイケルバローズ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

10月4日、中4週で迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

11月15日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた16戦目は、A.クラストゥス騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に敗れた。

11月28日、中1週で迎えた17戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦1勝）。18頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に敗れた。

12月26日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

6歳（2010年）

1月11日、中1週で迎えた19戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったエイシンタイガーにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

4月11日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から16kg減らして迎えた20戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したアポロフェニックスに半馬身届かず2着に敗北した。

6月20日、中9週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく13着に敗れた。

8月1日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのUHB杯（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（6戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月12日、中5週で迎えた23戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（7戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走したが、4着に終わった。

10月3日、中2週で迎えた24戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。10頭立ての5番人気で大外10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったダノンヨーヨーにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

12月11日、中9週で迎えた25戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（8戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

12月26日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2010アンコールステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に敗れた。

7歳（2011年）

4月23日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた27戦目は、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（京都芝1200m 雨/不良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（2戦0勝）。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場なく10着に終わった。

5月21日、中3週で迎えた28戦目は、メイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（3戦0勝）。18頭立ての15番人気で15番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって15着に終わった。

6月19日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（4戦0勝）。12頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず6着に終わった。

6月26日、連闘で迎えた30戦目は、夏至ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

8月27日、中8週で迎えた31戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

9月11日、中1週で迎えた32戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい12着に終わった。

10月23日、中5週で迎えた33戦目は、信越ステークス（新潟芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で杉原誠人騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた34戦目は、ハンデ戦でオープンのパラダイスステークス（東京芝1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で杉原誠人騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず12着に終わった。

12月25日、中5週で迎えた35戦目は、ハンデ戦でオープンの2011ファイナルステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は田面木博公騎手（5戦0勝）。18頭立ての17番人気で14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したコスモセンサーを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

8歳（2012年）

1月14日、中2週で迎えた36戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（6戦0勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず12着に終わった。

3月25日、中9週で迎えた37戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（7戦0勝）。12頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に終わった。

4月1日、連闘で迎えた38戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、G2の産経大阪杯（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

8月12日、約4か月半の休み明けで迎えた39戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのUHB賞（札幌芝1200m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず5着に終わった。

10月14日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた40戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴山雄一騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず10着に終わった。

12月9日、中7週で迎えた41戦目は、尾張ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は杉原誠人騎手（3戦0勝）。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず5着に終わった。

12月22日、中1週で迎えた42戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい13着に終わった。