サンドピープル（1989年生、母イエンライト）

サンドピープル（1989年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のカツラギエース（当時9歳）と交配したイエンライトが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡田牧場。戦績は、中央平地29戦5勝2着5回。1993年の京阪杯(ハンデG3)で3着に入った他、1994年の中日新聞杯(G3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉永忍厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

2月8日、デビュー戦は岸滋彦騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（京都ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るナリタラブソングを猛烈な末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

2月22日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

3月8日、中1週で迎えた3戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、勝ったタカサゴヒデオーに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月22日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入った。

4月12日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

9月20日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したイグレスジュニアに半馬身届かず2着に敗北した。

10月4日、中1週で迎えた7戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったロングパレードを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

10月11日、連闘で迎えた8戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で土肥幸広騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリュウセイホマレに5馬身の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

11月1日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の壬生特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で土肥幸広騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、抜け出したキクノエリザベスにアタマ差届かず2着に甘んじた。

11月28日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の衣笠特別（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で土肥幸広騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のナリタフジヒメを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

12月13日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で土肥幸広騎手（4戦2勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4歳（1993年）

1月5日、中2週で迎えた12戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の金杯（京都芝2000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では切れる脚を使えず10着に敗れた。

1月16日、中1週で迎えた13戦目は、寿ステークス（京都芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（5戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

2月21日、中4週で迎えた14戦目は、北沢伸也騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の京都記念（京都芝2400m 外回り雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

3月7日、中1週で迎えた15戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、但馬ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のウィッシュドリームをアタマ差振り切って4勝目を掴み取った。

3月27日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は土肥幸広騎手（6戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

4月18日、中2週で迎えた17戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったヤマニンシアトルにねじ伏せられて3馬身半差の2着となった。

5月15日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデG3の京阪杯（京都芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手（1戦1勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月20日、中4週で迎えた19戦目は、ハンデG3の金鯱賞（京都芝1800m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は土肥幸広騎手（7戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

7月11日、中2週で迎えた20戦目は、G2の高松宮杯（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に終わった。

10月31日、約3か月半の休み明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦の古都ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた22戦目は、桂川ステークス（京都芝1800m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るアロートゥスズカを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

12月12日、中3週で迎えた23戦目は、ハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

5歳（1994年）

1月9日、中3週で迎えた24戦目は、洛陽ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦1勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

1月30日、中2週で迎えた25戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見せ場なく12着に敗れた。

3月5日、中4週で迎えた26戦目は、G3の中日新聞杯（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（6戦2勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入った。

4月3日、中3週で迎えた27戦目は、G2の産經大阪杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（7戦2勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

4月17日、中1週で迎えた28戦目は、陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（2戦0勝）。17頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのオーストラリアトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は岸滋彦騎手（8戦2勝）。14頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。