キタノタケチヨ（1986年生、母シバドリーム）

キタノタケチヨ（1986年5月8日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のデイクタス（当時19歳）と交配したシバドリームが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は坂本智広。戦績は、中央平地31戦3勝2着3回、地方8戦1勝。主な勝ち鞍は1990年の鈴鹿特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

武宏平厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1988年）

11月26日、デビュー戦は作田誠二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は444kg。13頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露し、3着に入った。

12月4日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で作田誠二騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のストロングピエールに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月24日、中2週で迎えた3戦目は、3歳400万下の千両賞（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で作田誠二騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。

3歳（1989年）

3月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、4歳400万下のはなのき賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で作田誠二騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のウメノファイヤーに1馬身1/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4月16日、中4週で迎えた5戦目は、3歳オープンの春蘭ステークス（阪神芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で作田誠二騎手（4戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

6月4日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー4歳ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で作田誠二騎手（5戦2勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。最後は失速してしまい16着に終わった。

6月25日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた7戦目は、4歳900万下のゆうすげステークス（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で作田誠二騎手（6戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で急追したが、勝ったセンターグレイバーに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

10月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた8戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で作田誠二騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって14着に敗れた。

11月12日、中3週で迎えた9戦目は、関口睦介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月2日、中2週で迎えた10戦目は、J.ベラスケス騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’89ゴールデンスパートロフィー（阪神芝1200m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

12月10日、連闘で迎えた11戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったミツルチカラに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

4歳（1990年）

1月5日、中3週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下の初夢賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田島良保騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では非凡な末脚を披露し、3着に入った。

2月10日、中4週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は作田誠二騎手（8戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手が足りず、5着に終わった。

3月10日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で作田誠二騎手（9戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマニンカツラオを強烈な末脚で3/4馬身差し切って3勝目を奪取した。

4月1日、中2週で迎えた15戦目は、道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で作田誠二騎手（10戦3勝）。15頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた16戦目は、メルボルントロフィー（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で作田誠二騎手（11戦3勝）。18頭立ての10番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。最後は垂れてしまい17着に終わった。

6月24日、中8週で迎えた17戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で作田誠二騎手（12戦3勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず12着に終わった。

7月7日、中1週で迎えた18戦目は、ジュライステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で作田誠二騎手（13戦3勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、4歳以上900万下の香嵐渓特別（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で作田誠二騎手（14戦3勝）。17頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、6着に終わった。

10月20日、中2週で迎えた20戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の五色沼特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で驀進したが、勝ったメジロチャントにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

11月11日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下のラジオ福島賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5歳（1991年）

1月13日、中4週で迎えた23戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

2月9日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた24戦目は、安達昭夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

4月20日、中9週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下の大日岳特別（新潟芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい8着に敗れた。

5月5日、中1週で迎えた26戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず7着に敗れた。

6月8日、中4週で迎えた27戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の五条坂特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚がパッとせず9着に終わった。

6月22日、中1週で迎えた28戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京芝1200m 曇/重）に出走。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の飛騨特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず8着に終わった。

9月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の香嵐渓特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は作田誠二騎手（15戦3勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

10月19日、中2週で迎えた31戦目は、4歳以上900万下の五色沼特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は関口睦介騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

12月16日、中7週で迎えた32戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーハンデ特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月31日、中1週で迎えた33戦目は、大晦日特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森下博騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のトーワライナーに1馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

6歳（1992年）

1月15日、中1週で迎えた34戦目は、よみうりランド新春盃（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森下博騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

1月30日、中1週で迎えた35戦目は、報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で森下博騎手（3戦1勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。12着に終わった。

6月24日、約5か月の休み明けで迎えた36戦目は、野崎武司騎手を鞍上に迎えて、ジューンハンデ特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。3着を確保した。

7月22日、中3週で迎えた37戦目は、ジュライハンデ特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野崎武司騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。11着に敗れた。

8月12日、中2週で迎えた38戦目は、ムーンライトハンデ特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で野崎武司騎手（2戦0勝）。6頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。競走中止となった。

9月3日、中2週で迎えた39戦目は、セプテンバーハンデ特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で野崎武司騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。9着に終わった。