エスプリベン（2004年生、母イシノアイランド）

Esprit Ben

2004.04.29

エスプリベン（2004年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のカコイーシーズ（当時18歳）と交配したイシノアイランドが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は高村 伸一。戦績は、地方29戦6勝2着2回。2008年の報知オールスターカップ(A1以下 S3)に勝利した他、2007年のクラウンカップ(S3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

久保秀男厩舎（川崎）へ入厩。

2歳（2006年）

11月1日、デビュー戦は今野忠成騎手を鞍上に据えて、2歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は493kg。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ形となり、遅いペースで一団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のリコーレッドに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

12月14日、中5週で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、2歳（川崎ダート1500m 曇/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

3歳（2007年）

1月29日、中6週で迎えた3戦目は、3歳（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のリアルロマンに4馬身の差をつけて2勝目をつかんだ。

2月26日、中3週で迎えた4戦目は、3歳戦のうぐいす特別（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るバッケンレコードを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

4月11日、中5週で迎えた5戦目は、3歳S3のクラウンカップ（川崎ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で今野忠成騎手（3戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のロイヤルボスをクビ差振り切って4勝目を手にした。

5月9日、中3週で迎えた6戦目は、3歳S1の羽田盃（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で今野忠成騎手（4戦4勝）。14頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。競走中止となった。

6月6日、中3週で迎えた7戦目は、3歳S1の東京ダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で今野忠成騎手（5戦4勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい16着に敗れた。

11月6日、約5か月の休養明けで迎えた8戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、錦秋特別（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で猛追したが、勝ったザママーベラスを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月19日、中5週で迎えた9戦目は、ハッピーエンド特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は今野忠成騎手（6戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るキンノライチョウを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4歳（2008年）

1月3日、中1週で迎えた10戦目は、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、緩やかなペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のガッサンプリンスに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

2月6日、中4週で迎えた11戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 雪/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（2戦1勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

7月2日、約5か月の休養明けで迎えた12戦目は、S3のゴールドカップ（浦和ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（3戦1勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に敗れた。

8月20日、中6週で迎えた13戦目は、S3のスパーキングサマーカップ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山崎誠士騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

10月2日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦のCNプレイガイドカップ（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で山崎誠士騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

10月15日、中1週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた15戦目は、S3の埼玉栄冠賞（浦和ダート1900m 晴/稍重）に出走。鞍上は今野忠成騎手（7戦5勝）。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、クレイアートビュンに交わされて4馬身差の2着となった。

12月3日、中6週で迎えた16戦目は、’08勝島賞（大井ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（8戦5勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。

5歳（2009年）

1月3日、中3週で迎えた17戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず13着に敗れた。

2月4日、中4週で迎えた18戦目は、S3の報知グランプリカップ（船橋ダート1800m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず10着に終わった。

2月26日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦のきさらぎ特別（川崎ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（6戦1勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

6月18日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦の水無月特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（7戦1勝）。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

7月1日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた21戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、S3のゴールドカップ（浦和ダート1500m 曇/不良）に出走。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた22戦目は、水野貴史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の三浦すいか特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

7月29日、中1週で迎えた23戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、’09 スパーキングサマーチャレンジ（川崎ダート1600m 曇/重）に出走。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。

10月14日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、S3の埼玉栄冠賞（浦和ダート1900m 曇/良）に出走。鞍上は佐藤博紀騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

11月10日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦の日高特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤博紀騎手（2戦0勝）。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。

6歳（2010年）

1月3日、中7週で迎えた26戦目は、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤博紀騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

1月28日、中3週で迎えた27戦目は、菅原勲騎手を鞍上に迎えて、多摩川オープン（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

2月25日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦のきさらぎ特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤博紀騎手（4戦0勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず8着に終わった。

4月1日、中4週で迎えた29戦目は、ハンデ戦の卯月特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤博紀騎手（5戦0勝）。14頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず12着に終わった。