トーシンブリザード（1998年生、母ユーワトップレディ）

トーシンブリザード（1998年5月15日）は、日本の競走馬、種牡馬。2000年にNARグランプリサラブレッド系2歳最優秀馬、2001年にNARグランプリサラブレッド系3歳最優秀馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のデュラブ（当時16歳）と交配したユーワトップレディが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は村中一英。戦績は、中央平地3戦0勝2着1回、地方27戦9勝2着2回。2002年のフェブラリーステークス(G1)で2着に入った他、2001年のジャパンダートダービー(G1)に勝利するなど、G1級競走1勝を含む重賞7勝を挙げた。

経歴

デビュー前

佐藤賢二厩舎（船橋）へ入厩。

2歳（2000年）

9月21日、デビュー戦は秋田実騎手を鞍上に据えて、3歳（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は465kg。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るゴールドワンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月10日、中6週で迎えた2戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、2歳戦の山茶花特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のロイヤルエンデバーに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

12月13日、中4週で迎えた3戦目は、2歳G2の全日本3歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。最後は、2着のロイヤルエンデバーをハナ差制して重賞初挑戦初制覇を達成した。

3歳（2001年）

2月15日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、3歳地方重賞の京浜盃（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のロイヤルエンデバーに2馬身半の差をつけて負け知らずの4連勝を決めた。

4月16日、中8週で迎えた5戦目は、3歳地方重賞の羽田盃（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（3戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフレアリングマズルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて土付かずの5連勝を決めた。

5月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳地方重賞の東京王冠賞（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で石崎隆之騎手（4戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るフレアリングマズルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて無傷の6連勝を決めた。

6月7日、中3週で迎えた7戦目は、3歳地方重賞の東京ダービー（大井ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で石崎隆之騎手（5戦5勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のゴッドラヴァーに4馬身の差をつけて無傷の7連勝を決めた。

7月12日、中4週で迎えた8戦目は、3歳G1のジャパンダートダービー（大井ダート2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で石崎隆之騎手（6戦6勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のメイショウアームに1馬身半の差をつけてG1初挑戦初制覇を果たした。

12月29日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で石崎隆之騎手（7戦7勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4歳（2002年）

2月17日、中6週で迎えた10戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で石崎隆之騎手（8戦7勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見事な伸び脚で追い上げたが、勝ったアグネスデジタルに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

3月27日、中4週で迎えた11戦目は、G2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 雨/不良）に出走。鞍上は10戦連続で石崎隆之騎手（9戦7勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

5月8日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた12戦目は、G2のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は11戦連続で石崎隆之騎手（10戦7勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るインテリパワーを異次元の末脚で半馬身差し切って重賞3勝目を挙げた。

6月19日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた13戦目は、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で石崎隆之騎手（11戦8勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

5歳（2003年）

12月10日、約18か月の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のグランドマイラーズ（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

12月29日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（12戦8勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く12着に敗れた。

6歳（2004年）

1月31日、中4週で迎えた16戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（13戦8勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

2月22日、中2週で迎えた17戦目は、G1のフェブラリーステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎隆之騎手（14戦8勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では切れる脚を使えず12着に終わった。

3月17日、中2週で迎えた18戦目は、地方重賞の東京シティ盃（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石崎隆之騎手（15戦8勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月8日、中2週で迎えた19戦目は、山田信大騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、ブラウンシャトレーに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

5月5日、中3週で迎えた20戦目は、G3の群馬記念（高崎ダート1500m 雨/不良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で山田信大騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月26日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた21戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、G2のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、勝ったナイキアディライトに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

9月23日、約4か月の休み明けで迎えた22戦目は、佐藤隆騎手を鞍上に迎えて、G2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/不良）に出走。10頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

11月3日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた23戦目は、G1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤隆騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で大外13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見所を作れず8着に終わった。

12月1日、中3週で迎えた24戦目は、G2の彩の国浦和記念（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

12月29日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 雪/重）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

7歳（2005年）

1月26日、中3週で迎えた26戦目は、G1の川崎記念（川崎ダート2100m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で今野忠成騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、スローペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

5月18日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から11kg減らして迎えた27戦目は、G3のさきたま杯（浦和ダート1400m 雨/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は石崎隆之騎手（16戦8勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

6月29日、中5週で迎えた28戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、G1の帝王賞GI（大井ダート2000m 曇/重）に出走。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

9月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg増やして迎えた29戦目は、G2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

11月3日、中5週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた30戦目は、G1のJBCスプリント（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に終わった。