オンワードシャドウ（1989年生、母ペルドリクス）

オンワードシャドウ（1989年5月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のナグルスキー（当時8歳）と交配したペルドリクスが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（株）オンワード牧場。戦績は、中央平地28戦4勝2着6回。主な勝ち鞍は1993年の紫野特別(900万下)。

経歴

デビュー前

柴田政見厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

7月6日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に終わった。

7月14日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったイイデザオウに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月27日、中1週で迎えた3戦目は、3歳新馬（札幌芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたサクラミサキオー決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

10月26日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦0勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、4着に入った。

11月16日、中2週で迎えた5戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、勝ったマヤノペトリュースにねじ伏せられて3馬身差の2着に敗北した。

12月8日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は一杯になって10着に敗れた。

12月21日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

3歳（1992年）

1月5日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、4着に入った。

1月19日、中1週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で村本善之騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、4着に入った。

2月15日、中3週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で村本善之騎手（4戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったエリモアタックにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

2月22日、連闘で迎えた11戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で村本善之騎手（5戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったチェンジオブペースに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月25日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で村本善之騎手（6戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

5月10日、中1週で馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた13戦目は、4歳未勝利（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で村本善之騎手（7戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

6月20日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた14戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鬼脚を炸裂させて、最後は2着のラジャーゼットをクビ差振り切って待望の初白星を挙げた。

7月4日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下の苫小牧特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい最後はメイショウユキカゼと並んで11着同着となった。

4歳（1993年）

3月7日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、内田国夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のケイアイマリーンに3馬身の差をつけて久々の実戦をモノにした。

3月21日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の壇之浦特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で内田国夫騎手（1戦1勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた18戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下のJT賞’93阪神ヤングジョッキーズステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、3着に入った。

4月24日、中1週で迎えた19戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の紫野特別（京都芝2400m 外回り曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立つ形となり、極端なスローペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のチアズスワローに2馬身半の差をつけて3勝目を掴み取った。

5月8日、中1週で迎えた20戦目は、烏丸ステークス（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦1勝）。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたロンサムボーイ決め手に屈してハナ差の2着となった。

6月13日、中4週で迎えた21戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の支笏湖特別（札幌芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

6月27日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の道新スポーツ賞（札幌芝2600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は柴田政人騎手（2戦1勝）。6頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず3着に敗れた。

7月10日、中1週で迎えた23戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のポプラステークス（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、かなり緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のレイクブルーを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

7月25日、中1週で迎えた24戦目は、道新杯（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は南井克巳騎手（5戦0勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

5歳（1994年）

2月6日、約6か月半の休み明けで迎えた25戦目は、松籟ステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（6戦0勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。先手を取り、かなり緩いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず7着に終わった。

2月27日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の中京スポーツ杯（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（7戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

3月27日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、難波ステークス（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（8戦0勝）。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けじ心を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

5月7日、中5週で迎えた28戦目は、岸和田ステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（9戦0勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。