スギノマーチソン（1991年生、母ホリメリー）

スギノマーチソン（1991年4月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラシンゲキ（当時14歳）と交配したホリメリーが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）友田牧場。戦績は、中央平地23戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は1997年の’97アジアジョッキーズ1(500万下)。

経歴

デビュー前

田中耕太郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1994年）

1月9日、デビュー戦は河内洋騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一気に末脚を伸ばして、最後は2着のラバリーを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

2月6日、中3週で迎えた2戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のきさらぎ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

3月19日、中5週で迎えた3戦目は、4歳500万下の沈丁花賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚を失くしてしまい14着に終わった。

12月17日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた4戦目は、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は河内洋騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

4歳（1995年）

1月16日、中3週で迎えた5戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（2戦1勝）。13頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

2月19日、中4週で迎えた6戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず14着に敗れた。

11月18日、約9か月の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

12月2日、中1週で迎えた8戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

12月17日、中1週で迎えた9戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

12月24日、連闘で迎えた10戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

5歳（1996年）

1月7日、中1週で迎えた11戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた12戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

2月4日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた13戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るワカブレードを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って久方ぶりに白星を挙げた。

2月18日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下の小石原特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

3月17日、中3週で迎えた15戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の御嶽特別（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

3月23日、連闘で迎えた16戦目は、久保田英敬騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、伸びてきたアポロン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

9月22日、約6か月の休養明けで迎えた17戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、ロイヤルスズカに交わされて1馬身差の2着となった。

10月5日、中1週で迎えた18戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

6歳（1997年）

4月19日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた19戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。

5月24日、中4週で迎えた20戦目は、5歳以上500万下の’97アジアジョッキーズ1（中京芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、苛烈なペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて先頭を奪い、最後は2着のエーピーライに1馬身半の差をつけて3勝目をつかんだ。

5月31日、連闘で迎えた21戦目は、5歳以上900万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

6月21日、中2週で迎えた22戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮戦したが、エイシンバウンドに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

7月13日、中2週で馬体重を前走から26kg増やして迎えた23戦目は、4歳以上900万下の雲仙特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（1戦0勝）。17頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。最後は脚勢が衰えて16着に敗れた。