ハトホル（2015年生、母フローズンムーン）

ハトホル（2015年5月1日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「安産、子孫繁栄を司る古代エジプト神話の女神」。毛色は鹿毛。種牡馬のモンテロッソ（当時8歳）と交配したフローズンムーンが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は中脇満。2018年のフェアリーステークス(牝G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中脇満から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ケンタウロスによって604.8万円で落札された。

本間忍厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

11月5日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は452kg。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のアイワナシーユーをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月26日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定2歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

3歳（2018年）

1月7日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。16頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

2月12日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

3月24日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳500万下のミモザ賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田隼人騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く6着に敗れた。

4月29日、中4週で迎えた6戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

5月27日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（5戦1勝）。18頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず最後はエスターテと並んで8着同着となった。

10月21日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた8戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の十日町特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のメイショウシャチに1馬身1/4の差をつけて久々の実戦を制した。

4歳（2019年）

3月16日、約5か月の休養明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた9戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の鎌ケ谷特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。10頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

4月20日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた11戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

6月15日、中3週で迎えた12戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの相模湖特別（東京芝1400m 雨/不良）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く4着に終わった。

10月26日、約4か月半の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラスの神奈川新聞杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた14戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（東京芝1400m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では決め手に欠いて12着に敗れた。

12月14日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスの中京日経賞（中京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦1勝）。17頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアプルーヴァルにクビ差届かず2着となった。

5歳（2020年）

1月5日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菱田裕二騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮し、4着に入った。

1月26日、中2週で迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの祇園特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず9着に敗れた。

4月25日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの府中特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦0勝）。17頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したアビームにアタマ差届かず2着となった。

2020年5月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。