グレイトビクトリ（1984年生、母パリーダツシユ）

グレイトビクトリ（1984年4月24日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のロンバード（当時16歳）と交配したパリーダツシユが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は針生寿美。戦績は、中央平地21戦2勝、中央障害4戦1勝2着1回。主な勝ち鞍は1987年のひめさゆり賞(400万下)。

経歴

デビュー前

境直行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

11月29日、デビュー戦は石橋守騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は428kg。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

12月13日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、4着を確保した。

3歳（1987年）

1月11日、中3週で迎えた3戦目は、田島良保騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚がパッとせず12着に敗れた。

1月24日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

2月22日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（4戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず5着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた7戦目は、上籠勝仁騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

4月19日、中3週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で上籠勝仁騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るパオンを豪脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

5月3日、中1週で迎えた9戦目は、4歳400万下のひめさゆり賞（新潟芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で上籠勝仁騎手（2戦1勝）。13頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のダイナタマヒメをクビ差振り切って2勝目を掴み取った。

9月27日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上900万下の甲東特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（5戦0勝）。14頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり13着に終わった。

10月10日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた11戦目は、4歳以上900万下の嵯峨野特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（6戦0勝）。8頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり7着に終わった。

10月25日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の清滝特別（京都芝2000m 曇/重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（7戦0勝）。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

11月15日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（8戦0勝）。13頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。端をきる形となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後はバテてしまい13着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた14戦目は、L.ピンカイJr.騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’87ゴールデンホィップトロフィー（阪神芝2000m 曇/稍重）に出走。10頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた15戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の高砂特別（阪神芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

4歳（1988年）

1月9日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の新春特別（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は上籠勝仁騎手（3戦2勝）。16頭立ての16番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず13着に終わった。

2月13日、中4週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（9戦0勝）。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

3月6日、中2週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（10戦0勝）。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（11戦0勝）。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では脚が残っておらず12着に終わった。

4月9日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（12戦0勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

5月1日、中2週で迎えた21戦目は、藤原哲朗騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 晴）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。最後は、2着のミスターシンゲキに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月28日、中3週で迎えた22戦目は、障害4歳以上400万下（阪神障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で藤原哲朗騎手（1戦1勝）。11頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。3着を確保した。

6月18日、中2週で迎えた23戦目は、障害4歳以上400万下（中京障害芝2800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原哲朗騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた24戦目は、障害4歳以上400万下（中京障害芝2800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤原哲朗騎手（3戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったプリンスリーラブから2馬身半差の2着に敗北した。

5歳（1989年）

9月17日、約14か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた25戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。