サクラキャンドル（1992年生、母サクラクレアー）

サクラキャンドル（1992年4月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時10歳）と交配したサクラクレアーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）谷岡牧場。戦績は、中央平地18戦5勝2着5回。1995年のエリザベス女王杯(牝G1)に勝利した他、1996年の府中牝馬ステークス(牝G3)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

境勝太郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

12月4日、デビュー戦は小島太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は510kg。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のダイワリアルをクビ差振り切って初白星を挙げた。

12月25日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

3歳（1995年）

1月16日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下の黒竹賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で小島太騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘したが、3着に終わった。

4月16日、中8週で迎えた5戦目は、4歳500万下の山藤賞（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で小島太騎手（4戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月30日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下（東京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で小島太騎手（5戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったゲイリースマイリーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

5月13日、中1週で迎えた7戦目は、4歳500万下の夏木立賞（東京芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で小島太騎手（6戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったフロインシャフトに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月3日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下のロベリア賞（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で小島太騎手（7戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

9月10日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、4歳以上500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で小島太騎手（8戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のトウショウロミオに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

10月1日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は10戦連続で小島太騎手（9戦2勝）。17頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のアラマサキャップに1馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月12日、中5週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は11戦連続で小島太騎手（10戦3勝）。18頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではグングンと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のブライトサンディーを3/4馬身振り切って中距離女王の座に輝いた。

12月17日、中4週で迎えた12戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で小島太騎手（11戦4勝）。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり11着に敗れた。

4歳（1996年）

2月25日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に牝馬ながら56.5kgの斤量を背負って出走。鞍上は13戦連続で小島太騎手（12戦4勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

3月23日、中3週で迎えた14戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの韓国馬事会杯（中山芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、伸びてきたオースミタイクーン決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

4月7日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったフェアダンスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月28日、中2週で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、メトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

8月25日、約4か月の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデG3の新潟記念（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では逸出した伸び脚で急追したが、抜け出したトウカイタローを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

10月13日、中6週で迎えた18戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快に末脚を伸ばして、最後は2着のフェアダンスに2馬身の差をつけて3つ目の重賞タイトルを手に入れた。