アラマサキャップ（1992年生、母ユウコ）

アラマサキャップ（1992年5月7日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は芦毛。種牡馬のオグリキャップ（当時7歳）と交配したユウコが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）アラキファーム。戦績は、中央平地16戦2勝2着5回。1995年のクイーンステークス(牝G3)で2着に入った他、1995年のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別(牝G2)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

阿部新生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

9月17日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り雨/不良）に出走。馬体重は440kg。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったミヨノタイザンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月1日、中1週で迎えた2戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のハーバーカレンに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月5日、中4週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳500万下のきんせんか賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、勝ったコンフィデンスに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

11月20日、中1週で迎えた4戦目は、谷中公一騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンの福島3歳ステークス（福島芝1200m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月10日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（1戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず3着に敗れた。

3歳（1995年）

2月26日、約2か月半の間隔を開けて迎えた6戦目は、牝馬限定4歳500万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

4月1日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定4歳500万下のミモザ賞（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のフラワーティアラに1馬身半の差をつけて2勝目を獲得した。

4月30日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月21日、中2週で迎えた9戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを15番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

7月9日、中6週で迎えた10戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳900万下のやまゆりステークス（中京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず10着に敗れた。

7月29日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の北上特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったショーアップにねじ伏せられてクビ差の2着となった。

8月26日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の豊栄特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したテンドラーにハナ差届かず2着に甘んじた。

10月1日、中4週で迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。17頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したサクラキャンドルを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

12月3日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた15戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

4歳（1996年）

2月25日、中8週で迎えた16戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり13着に終わった。