ヤマニンエルブ（2007年生、母ヤマニンソリテール）

ヤマニンエルブ（2007年3月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋草（仏）」。毛色は栗毛。種牡馬のサッカーボーイ（当時22歳）と交配したヤマニンソリテールが9歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（株）錦岡牧場。戦績は、中央平地18戦3勝2着3回。2010年のセントライト記念(G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

村山明厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

11月28日、デビュー戦はA.スボリッチ騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。17頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に終わった。

12月27日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

3歳（2010年）

1月24日、中3週で迎えた3戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で大外15番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、ロードオブザリングに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

2月7日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武幸四郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、5着に終わった。

3月7日、中3週で迎えた5戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝2000m 雨/不良）に出走。18頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

4月17日、中5週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（阪神芝2400m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り8着に敗れた。

5月8日、中2週で迎えた7戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、かなり緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のネオヴェリーブルに2馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月4日、中7週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の南相馬特別（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。先手を奪い、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のトーセンオーパスをアタマ差振り切って勝利を手に入れた。

8月22日、中6週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。8頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。端を奪う形となり、後続との差を2馬身以上キープして、極端なスローペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスイートブレナムに7馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

9月19日、中3週で迎えた10戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。17頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、後続との差を2馬身以上保って、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でなんとか走り抜いたが、クォークスターにクビ差交わされて2着に惜敗した。

4歳（2011年）

4月9日、約6か月半の休み明けで迎えた11戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り17着に敗れた。

5歳（2012年）

4月7日、約12か月の休養明けで迎えた12戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の湾岸ステークス（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

4月22日、中1週で迎えた13戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の府中ステークス（東京芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって12着に敗れた。

6月16日、中7週で迎えた14戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の阿武隈ステークス（福島芝2000m 雨/良）に出走。10頭立ての7番人気で大外10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

7月7日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の五稜郭ステークス（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴山雄一騎手（1戦0勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。最後は脚色が鈍り15着に終わった。

8月19日、中5週で迎えた16戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の天の川ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強靭な心肺能力でなんとか走り抜いたが、コスモラピュタに交わされて2馬身差の2着となった。

9月15日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下のレインボーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で嘉藤貴行騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は垂れてしまい15着に敗れた。

10月28日、中5週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の魚沼ステークス（新潟芝2000m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で嘉藤貴行騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。端をきり、リードを2馬身以上キープして、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。