アイスストーム（2015年生、母デザートチル）

アイスストーム（2015年5月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「氷の嵐」。毛色は鹿毛。種牡馬のストーミングホーム（当時17歳）と交配したデザートチルが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム有限会社。2019年の中日新聞杯(ハンデG3)で3着に入った他、2020年のメイステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

吉村圭司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2018年）

1月21日、デビュー戦は加藤祥太騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は526kg。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

3月31日、中9週で迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったアールスターに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月22日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて16番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のピボットポイントに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

6月17日、中7週で迎えた4戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝2000m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の気力で渋太く粘り続けて、最後は2着のデルマオギンをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

6月30日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の洞爺湖特別（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい13着に敗れた。

11月18日、約4か月半の休み明けで迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4歳（2019年）

3月31日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上1000万下の明石特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

4月21日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の石和特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月19日、中3週で迎えた9戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の調布特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のヒシヴィクトリーに2馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

6月22日、中4週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの垂水ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のワイプティアーズに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

8月4日、中5週で迎えた11戦目は、ハンデG3の小倉記念（小倉芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて11着に敗れた。

11月16日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦2勝）。17頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮したが、5着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた13戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中日新聞杯（中京芝2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

5歳（2020年）

2月1日、中7週で迎えた14戦目は、白富士ステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。14頭立ての4番人気で大外14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

3月29日、中7週で迎えた15戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。13頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

5月23日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦2勝）。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のソーグリッタリングをクビ差振り切って勝利をモノにする

6月14日、中2週で迎えた17戦目は、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では速い脚を使えず14着に敗れた。

9月6日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の農林水産省賞典新潟記念（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

10月11日、中4週で迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、G2の毎日王冠（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。11頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では全く伸びず9着に終わった。