マリノエクスプレス（2015年生、母ナナリー）

マリノエクスプレス（2015年2月26日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+急行」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフリオーソ（当時11歳）と交配したナナリーが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はクラウン日高牧場。2021年のにいかっぷオープン(一般牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小野次郎厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

10月14日、デビュー戦は江田照男騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。馬体重は446kg。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では見せ場なく9着に終わった。

11月4日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮し、4着に入り込んだ。

11月26日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（1戦0勝）。17頭立ての7番人気で大外17番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

3歳（2018年）

3月10日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1600m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で大外15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

4月22日、中5週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（2戦0勝）。17頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

5月19日、中3週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（3戦0勝）。18頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に終わった。

7月1日、中5週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が鈍り9着に敗れた。

8月25日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、17番手を追走し、4コーナーは18番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい18着に終わった。

11月7日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から16kg戻して迎えた9戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の谷津干潟特別（船橋ダート1600m 曇/重）に出走。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

12月10日、中4週で迎えた10戦目は、3歳戦の師走特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

12月31日、中2週で迎えた11戦目は、一般C2十三十四（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて抜け出し、最後は2着のトミケンタバサムに5馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2019年）

1月15日、中1週で迎えた12戦目は、一般C2二三四ウ（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本橋孝太騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

2月19日、中4週で迎えた13戦目は、一般C2四五（船橋ダート1500m 小雨/良）に出走。鞍上は5戦連続で本橋孝太騎手（4戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで敢闘したが、ヴィーヴルサヴィに交わされて3馬身差の2着となった。

3月11日、中2週で迎えた14戦目は、ザ・ナゲッツ in 船橋競馬場記念（船橋ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は6戦連続で本橋孝太騎手（5戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったロイヤルオペラに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

4月15日、中4週で迎えた15戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、ダイヤモンド賞（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして、最後は2着のクインズダルビーに3馬身の差をつけて2勝目を掴み取った。

5月8日、中2週で迎えた16戦目は、ご当地グルメ!ホワイトガウラーメン賞（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（6戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端に立つ形となり、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい9着に敗れた。

6月19日、中5週で迎えた17戦目は、野菜が馬い!新緑の八幡平&菊池記念（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（7戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

7月15日、中3週で迎えた18戦目は、よみうりランドはもうすぐ70周年賞（船橋ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で本橋孝太騎手（8戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

8月10日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定戦のハートビートナイター賞（船橋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本橋孝太騎手（9戦1勝）。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、タケデンローズに交わされて1馬身半差の2着となった。

8月31日、中2週で迎えた20戦目は、和田譲治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦の夏だ野菜を食べよう記念（船橋ダート1200m 晴/重）に出走。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したモリノマリンを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

9月11日、中1週で迎えた21戦目は、テレ玉BACHプラザ特別（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は本橋孝太騎手（10戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のセイコチャンに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月23日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定戦の遊びを、まん中に。（株）よみうりランド（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本橋孝太騎手（11戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に敗れた。

11月2日、中5週で迎えた23戦目は、川又賢治騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず5着に終わった。

11月30日、中3週で迎えた24戦目は、3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川又賢治騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性の負けじ魂を発揮してゴールまでタレずに走り切り、5着を確保した。

12月14日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（5戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったルーチェソラーレに詰め切れず、3馬身半差の2着となった。

5歳（2020年）

1月12日、中3週で迎えた26戦目は、4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（6戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

1月18日、連闘で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 小雪/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武藤雅騎手（7戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

3月21日、中8週で迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武藤雅騎手（8戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では速い脚を持続できず、5着に終わった。

4月12日、中2週で迎えた29戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のハナブショウを半馬身振り切って制した。

5月9日、中3週で迎えた30戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に敗れた。

7月19日、中9週で迎えた31戦目は、3歳以上2勝クラスの横手特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は川又賢治騎手（2戦0勝）。15頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では伸びを欠き15着に終わった。

9月21日、中8週で迎えた32戦目は、3歳以上2勝クラスの浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は武藤雅騎手（9戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず6着に終わった。

10月25日、中4週で迎えた33戦目は、3歳以上2勝クラス（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武藤雅騎手（10戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず9着に終わった。

11月28日、中4週で迎えた34戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず11着に終わった。

6歳（2021年）

1月5日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた35戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての14番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

1月24日、中2週で迎えた36戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

3月20日、中7週で迎えた37戦目は、4歳以上2勝クラス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

6月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた38戦目は、松井伸也騎手を鞍上に迎えて、AIRDOインスタグラム特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

6月30日、中1週で迎えた39戦目は、石川倭騎手を鞍上に迎えて、ルーラーシップ・プレミアム（門別ダート1200m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

7月29日、中3週で迎えた40戦目は、山本咲希到騎手を鞍上に迎えて、北海道ブランドきらりっぷ特別（門別ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るマナホクレレを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて5勝目を掴み取った。

8月12日、中1週で迎えた41戦目は、競馬ほのぼの観戦ツアー特別（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で山本咲希到騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

9月7日、中3週で迎えた42戦目は、牝馬限定オープンのにいかっぷオープン（門別ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で山本咲希到騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したイイデスカイを捕まえ切れず、1馬身差の2着となった。

10月6日、中3週で迎えた43戦目は、レイデオロ・プレミアム（門別ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で山本咲希到騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。