プリンシプル（1984年生、母フレーミング）

プリンシプル（1984年5月13日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のマナード（当時11歳）と交配したフレーミングが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）丸正牧場。戦績は、中央平地22戦3勝2着8回。1989年のスプリンターズステークス(G2)で2着に入った他、1988年の阪急杯(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

11月30日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。馬体重は464kg。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったフタバハヤテに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月20日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1200m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる形となり、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ユーワジェームスに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3歳（1987年）

2月28日、中9週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる形となり、速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のロッタリーに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3月15日、中1週で迎えた4戦目は、4歳400万下の桜草特別（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、4着に終わった。

3月28日、中1週で迎えた5戦目は、3歳オープンの菜の花賞（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手（4戦1勝）。6頭立ての2番人気で7番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず3着に沈んだ。

6月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた6戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳400万下のあやめ賞（福島芝1000m 小雨/不良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のカリブルーラをクビ差振り切って2勝目を奪取した。

4歳（1988年）

1月23日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、5歳以上900万下の水戸特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く14着に敗れた。

2月6日、中1週で迎えた8戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の節分賞（東京ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

3月12日、中4週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で大外13番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、ヤサカシンゲキに3/4馬身交わされて2着となった。

4月2日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

4月23日、中2週で迎えた11戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の鴨川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のファンドリドンに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

6月5日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦1勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では超凡な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

6月19日、中1週で迎えた13戦目は、福島競馬場開設70周年記念（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、ダイナボンダーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

7月17日、中3週で迎えた14戦目は、やまびこステークス（福島芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、勝ったウィニングスマイルに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

8月7日、中2週で迎えた15戦目は、酒井健二騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（福島芝1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮し、3着に入った。

5歳（1989年）

2月11日、約6か月半の休み明けで迎えた16戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の大和特別（京都ダート1200m 曇/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい8着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の潮来特別（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は増沢末夫騎手（4戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、クールテーストに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

3月19日、中1週で迎えた18戦目は、G2のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったウィニングスマイルにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月23日、中4週で迎えた19戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。17頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では末脚にキレが無く14着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた20戦目は、5歳以上1400万下の朱雀ステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったマヤノアローにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

6歳（1990年）

5月5日、約12か月の休養明けで迎えた21戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、シルクロードステークス（京都芝1200m 曇/不良）に出走。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい15着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた22戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の垂水ステークス（阪神芝1400m 曇/重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。