ピアノイッチョウ（2014年生、母ジョウノナイヤガラ）

ピアノイッチョウ（2014年4月13日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「曲名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のヴァーミリアン（当時12歳）と交配したジョウノナイヤガラが15歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は中神牧場。2020年のフェアリーカップ(牝)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、中神牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、小林祥晃によって378万円で落札された。

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2016年）

8月28日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。馬体重は522kg。11頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

9月24日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

10月16日、中2週で迎えた3戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアシャカセルクルを3/4馬身振り切って未勝利戦を制した。

11月6日、中2週で迎えた4戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の百日草特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。11頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず9着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた5戦目は、2歳500万下のカトレア賞（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

12月10日、中1週で迎えた6戦目は、2歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に終わった。

3歳（2017年）

1月5日、中3週で迎えた7戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい最後はアンノートルと並んで14着同着となった。

5月13日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 雨/重）に出走。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり14着に終わった。

6月4日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた9戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

7月2日、中3週で迎えた10戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露し、4着に入り込んだ。

7月23日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、5着に終わった。

8月20日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、勝ったコパノビジンに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

9月2日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

11月19日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田菜七子騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1900m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

4歳（2018年）

1月8日、中3週で迎えた16戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入った。

1月28日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したアームズレングスを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

2月17日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月25日、連闘で迎えた19戦目は、野中悠太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、4着に終わった。

4月22日、中7週で迎えた20戦目は、武藤雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したフィビュラに半馬身届かず2着に敗北した。

5月19日、中3週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では速い脚を使えず11着に敗れた。

8月5日、約2か月半の間隔を開けて迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤田菜七子騎手（4戦0勝）。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に敗れた。

8月19日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（5戦0勝）。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

10月8日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた24戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、TOKYO TWINKLE MAP賞（大井ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

11月8日、中3週で迎えた25戦目は、達城龍次騎手を鞍上に迎えて、養老渓谷特別（船橋ダート1600m 曇/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

12月13日、中4週で迎えた26戦目は、香取特別（船橋ダート1600m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で達城龍次騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で大外9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず4着に終わった。

5歳（2019年）

1月2日、中2週で迎えた27戦目は、時計修理のクイック新春記念（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で達城龍次騎手（2戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい9着に終わった。

1月17日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の初夢特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で達城龍次騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

2月28日、中5週で迎えた29戦目は、早蕨特別（川崎ダート2000m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で達城龍次騎手（4戦0勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のウインブルースカイに8馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

7月5日、約4か月の休み明けで迎えた30戦目は、織姫・彦星特別（川崎ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で達城龍次騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

8月15日、中5週で迎えた31戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、ペリドット賞（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

9月6日、中2週で迎えた32戦目は、かわさきジャズ2019開催記念（川崎ダート2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

10月20日、中5週で迎えた33戦目は、よこすか満喫きっぷ杯（川崎ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（2戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では卓出した伸び脚で追い上げたが、勝ったハレカイに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

11月21日、中4週で迎えた34戦目は、東京から一番近い村清川村記念（川崎ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田正重騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はバタバタになってしまい8着に敗れた。

6歳（2020年）

1月28日、中9週で迎えた35戦目は、シリウス賞（川崎ダート2000m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で本田正重騎手（4戦0勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

3月5日、中4週で迎えた36戦目は、牝馬限定Jpn2のエンプレス杯（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で本田正重騎手（5戦0勝）。13頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に終わった。

4月14日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた37戦目は、プロキオン特別（川崎ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で本田正重騎手（6戦0勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

5月6日、中2週で馬体重を前走からさらに10kg増やして迎えた38戦目は、牝馬限定のハンデ戦のレディースセレクション（船橋ダート1500m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で本田正重騎手（7戦0勝）。9頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

6月9日、中4週で馬体重を前走から15kg絞って迎えた39戦目は、山本政聡騎手を鞍上に迎えて、あすなろ賞（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず5着に敗れた。

7月6日、中3週で迎えた40戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンのフェアリーカップ（水沢ダート1900m 曇/重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったボルドープラージュに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2020年8月10日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。