スカルバン（2014年生、母オージーカンパニー）

スカルバン（2014年3月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ドクロ＋大きな音を立てる」。毛色は鹿毛。種牡馬のタイキシャトル（当時20歳）と交配したオージーカンパニーが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はパカパカファーム。2017年のクロッカスステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、パカパカファームから「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、黒川哲美によって756万円で落札された。

武井亮厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2017年）

1月14日、デビュー戦は吉田隼人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のゲートウェイアーチをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

1月28日、中1週で迎えた2戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月11日、中5週で迎えた3戦目は、3歳500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

5月28日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮闘したが、ナンヨーアミーコに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

10月9日、約4か月の休み明けで迎えた6戦目は、3歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して12番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキングリッドをクビ差振り切って久々の一戦を制した。

11月18日、中5週で迎えた7戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1400m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

4歳（2018年）

1月6日、中6週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（4戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

2月11日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（5戦2勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

4月8日、中7週で迎えた10戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の隅田川特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

7月28日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、3歳以上500万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（6戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のキングリッドをクビ差振り切って3勝目を手中に収めた。

8月11日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下のSTV賞（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は松田大作騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

9月9日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の木更津特別（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（7戦3勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

11月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のシャングリラ賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての6番人気で大外15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に敗れた。

12月28日、中4週で迎えた15戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のベストウィッシュカップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

5歳（2019年）

1月19日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上1000万下の祇園特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず9着に敗れた。

7月28日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた17戦目は、3歳以上2勝クラスの道新スポーツ賞（札幌芝1500m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（8戦3勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したレッドレグナントを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

8月10日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラスのSTV賞（札幌芝1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（9戦3勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

9月21日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天賦の負けじ心を発揮してゴールまで勇戦したが、5着に終わった。

10月27日、中4週で迎えた20戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの河口湖特別（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に終わった。

12月21日、中7週で迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は吉田隼人騎手（10戦3勝）。16頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、5着を確保した。

6歳（2020年）

2月9日、中6週で迎えた22戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい12着に敗れた。

3月29日、中6週で迎えた23戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの鈴鹿特別（中京ダート1400m 晴/不良）に出走。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず16着に終わった。

8月2日、約4か月の休養明けで迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの札幌道新スポーツ賞（札幌芝1500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（11戦3勝）。14頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では見せ場なく14着に敗れた。

9月21日、中6週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、郷間勇太騎手を鞍上に迎えて、HKT渕上舞生誕特別（高知ダート1600m 晴/重）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

10月3日、中1週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた26戦目は、佐原秀泰騎手を鞍上に迎えて、渡辺逢心特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグラシアスゼロに約12馬身の大差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

10月17日、中1週で迎えた27戦目は、秋麗特別（高知ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は郷間勇太騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、3着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた28戦目は、ハロウィン特別（高知ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は佐原秀泰騎手（1戦1勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったバーミーズに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

11月15日、中1週で迎えた29戦目は、一般C1-4（高知ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は郷間勇太騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るコスモリミックスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

11月28日、中1週で迎えた30戦目は、浦戸湾特別（高知ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で郷間勇太騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったショートストーリーに詰め切れず、8馬身差の2着に敗北した。

12月13日、中1週で迎えた31戦目は、白猪谷特別（高知ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は佐原秀泰騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したプライムコードにハナ差届かず2着に惜敗した。

7歳（2021年）

1月1日、中2週で迎えた32戦目は、一般B5（高知ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は郷間勇太騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のパリッシュブルーに1馬身半の差をつけて6勝目をマークした。

1月10日、連闘で迎えた33戦目は、工石山特別（高知ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で郷間勇太騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフォリオールに3馬身の差をつけて7勝目を手に入れた。

1月24日、中1週で迎えた34戦目は、一般A2（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で郷間勇太騎手（6戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のマイネルサリューエに1馬身の差をつけて断然人気に応えた。

2月14日、中2週で迎えた35戦目は、地方重賞のだるま夕日賞（高知ダート1600m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で郷間勇太騎手（7戦4勝）。9頭立ての4番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。