ファーストコール（1984年生、母ムーンコール）

ファーストコール（1984年6月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヤマニンスキー（当時9歳）と交配したムーンコールが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）森山牧場。戦績は、中央平地29戦3勝2着5回。1988年のステイヤーズステークス(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小西登厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1987年）

1月6日、デビュー戦は高山裕騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 晴/不良）に出走。馬体重は460kg。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で高山裕騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり6着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で高山裕騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

2月21日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で高山裕騎手（3戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に終わった。

3月7日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で高山裕騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で高山裕騎手（5戦0勝）。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚を見せたが、コックロビンに交わされて2馬身半差の2着となった。

4月18日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（中山ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で高山裕騎手（6戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

7月19日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた8戦目は、小西一男騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は高山裕騎手（7戦0勝）。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮烈な末脚を炸裂させて、最後は2着のグラスゴーシチーに2馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月6日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下の羽黒山特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小西一男騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず4着に敗れた。

9月27日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で小西一男騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では脚が上がってしまい6着に敗れた。

10月18日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小西一男騎手（3戦0勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

11月8日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上400万下（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小西一男騎手（4戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のトウカンルチェーをクビ差振り切って2勝目をゲットした。

11月29日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上400万下の白樺湖特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で小西一男騎手（5戦1勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のフレッシュドリームをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

12月19日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1400万下の冬至特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小西一男騎手（6戦2勝）。9頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず4着に敗れた。

4歳（1988年）

2月14日、中7週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のテレビ山梨杯（東京芝2200m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で小西一男騎手（7戦2勝）。7頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

7月2日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、5歳以上1400万下の阿武隈特別（福島芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で小西一男騎手（8戦2勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

8月6日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下のサードニックスステークス（福島芝1800m 晴/不良）に出走。鞍上は9戦連続で小西一男騎手（9戦2勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず12着に終わった。

8月21日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上900万下の新潟日報賞（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は高山裕騎手（8戦1勝）。13頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮し、3着に入った。

9月17日、中3週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の天の川ステークス（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高山裕騎手（9戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

10月8日、中2週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は小西一男騎手（10戦2勝）。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月23日、中1週で迎えた22戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鮮やかな伸びを見せたが、勝ったキリパワーにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

11月6日、中1週で迎えた23戦目は、根本康広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったヤシマプリンスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月20日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は小西一男騎手（11戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

12月11日、中2週で迎えた25戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に51kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は加藤和宏騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、3着を確保した。

5歳（1989年）

3月12日、約3か月の休養明けで迎えた26戦目は、5歳以上900万下（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小西一男騎手（12戦2勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したアサカエデンを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

4月1日、中2週で迎えた27戦目は、5歳以上900万下の房総特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小西一男騎手（13戦2勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

4月30日、中3週で迎えた28戦目は、5歳以上900万下（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小西一男騎手（14戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では全く伸びず3着に敗れた。

5月27日、中3週で迎えた29戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の是政特別（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では逸出した伸び脚で驀進したが、伸びてきたフジフクオー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。