デンコウセッカ（1990年生、母シージエーズシークレツト）

デンコウセッカ（1990年6月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のリヴリア（当時8歳）と交配したシージエーズシークレツトが20歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はカントリー牧場。戦績は、中央平地16戦4勝2着1回。1993年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)で4着に入った他、1993年のスイートピーステークス(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

戸山為夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1992年）

9月20日、デビュー戦は小島貞博騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は428kg。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のパープルマジックに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月10日、中2週で迎えた2戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず12着に敗れた。

11月1日、中2週で迎えた3戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の黄菊賞（京都芝1600m 外回り雨/良）に出走。15頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

11月15日、中1週で迎えた4戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で小谷内秀夫騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に終わった。

12月26日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳G3のテレビ東京賞3歳牝馬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小谷内秀夫騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

3歳（1993年）

1月10日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小谷内秀夫騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではビュッと切れる脚を見せたが、伸びてきたオースミシャイン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月27日、中6週で迎えた7戦目は、4歳500万下の雪割草特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は小島貞博騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では鬼脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のフジワンマンクロスをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月21日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島貞博騎手（2戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい10着に敗れた。

4月25日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島貞博騎手（3戦2勝）。17頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のグランドクロスに5馬身の差をつけて3勝目を奪取した。

5月23日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で小島貞博騎手（4戦3勝）。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切り、4着に入った。

10月24日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小島貞博騎手（5戦3勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら6番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

11月14日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小島貞博騎手（6戦3勝）。18頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、6着を確保した。

4歳（1994年）

8月7日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、小倉日経オープン（小倉芝1700m 晴/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はタレてしまい9着に敗れた。

9月3日、中3週で迎えた14戦目は、ハンデ戦の博多ステークス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエイシンオーシャンを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて久々に勝利を挙げた。

5歳（1995年）

3月26日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた15戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、道頓堀ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

4月8日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦の淀屋橋ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。