アポロケンタッキー（2012年生、母Dixiana Delight）

アポロケンタッキー（2012年2月2日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、種牡馬。馬名の意味は「冠名＋アメリカの州名」。毛色は鹿毛。種牡馬のLangfuhr（当時20歳）と交配したDixiana Delightが8歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦7勝2着3回、地方9戦2勝2着3回、海外1戦0勝。2016年の東京大賞典(G1)に勝利した他、2018年の川崎記念(Jpn1)で2着に入るなど、G1級競走1勝を含む重賞3勝を挙げた。

経歴

デビュー前

山内研二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

10月11日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は532kg。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛進したが、勝ったペルフィカにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月19日、連闘で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始5番手を追走。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月9日、中2週で迎えた3戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1400m 雨/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

11月22日、中1週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったクルーガーに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

12月21日、中3週で迎えた5戦目は、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のデブリンに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

3歳（2015年）

4月5日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、3歳500万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（4戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では圧巻の末脚を披露したが、4着に終わった。

4月19日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で和田竜二騎手（5戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るパワーポケットを上がり3位の末脚でクビ差だけ差し切って優勝

5月17日、中3週で迎えた8戦目は、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で和田竜二騎手（6戦2勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

10月18日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1000万下の鳴滝特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で和田竜二騎手（7戦2勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のステージジャンプに2馬身半の差をつけて3勝目を挙げた。

11月28日、中2週で迎えた11戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の晩秋ステークス（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では弾けるように急駛したが、抜け出したモズライジンにハナ差届かず2着に惜敗した。

4歳（2016年）

2月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた12戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の金蹄ステークス（東京ダート2100m 雨/稍重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のセンチュリオンに4馬身の差をつけて4勝目を挙げた。

3月12日、中2週で迎えた13戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のドコフクカゼに2馬身半の差をつけて5勝目を手にした。

5月8日、中7週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のキープインタッチに1馬身1/4の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

10月1日、約5か月の休み明けで迎えた15戦目は、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は和田竜二騎手（8戦2勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（2戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

11月6日、中1週で迎えた17戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では自慢の末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のグレンツェントをクビ差振り切って初の重賞タイトルを獲得した。

12月4日、中3週で迎えた18戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で松若風馬騎手（1戦1勝）。15頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

12月29日、中3週で迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/重）に出走。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアウォーディーに1馬身半の差をつけてG1ホースの仲間入りを果たした。

5歳（2017年）

3月25日、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G1のドバイワールドカップ（アラブ首長国連邦・メイダンダート2000m）に出走。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。9着に終わった。

6月28日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

9月27日、約3か月の休み明けで迎えた22戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のサウンドトゥルーをクビ差振り切って3つ目の重賞タイトルを獲得した。

11月3日、中4週で迎えた23戦目は、Jpn1のJBCクラシック（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（3戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり8着に敗れた。

12月29日、中7週で迎えた24戦目は、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では電光石火の末脚を披露し、4着に入った。

6歳（2018年）

1月31日、中4週で迎えた25戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（5戦2勝）。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったケイティブレイブに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

3月14日、中5週で迎えた26戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったケイティブレイブに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

6月27日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた27戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で内田博幸騎手（7戦2勝）。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず11着に敗れた。

10月3日、約3か月半の休み明けで迎えた28戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったケイティブレイブに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月4日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた29戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、Jpn1のJBCクラシック（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に敗れた。

11月23日、中2週で迎えた30戦目は、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上はJ.モレイラ騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦したが、4着に終わった。

12月2日、連闘で迎えた31戦目は、G1のチャンピオンズカップ（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦1勝）。15頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

12月29日、中3週で迎えた32戦目は、O.マーフィー騎手を鞍上に迎えて、G1の東京大賞典（大井ダート2000m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に敗れた。

7歳（2019年）

1月30日、中4週で迎えた33戦目は、Jpn1の川崎記念（川崎ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（3戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

3月13日、中5週で迎えた34戦目は、Jpn2のダイオライト記念（船橋ダート2400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（4戦2勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったチュウワウィザードに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

5月6日、中7週で迎えた35戦目は、Jpn1のかしわ記念（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（5戦2勝）。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では稲妻のようなを繰り出し、3着に入り込んだ。

6月26日、中6週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた36戦目は、Jpn1の帝王賞（大井ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（6戦2勝）。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い脚を使えず13着に敗れた。

9月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から18kg絞って迎えた37戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（7戦2勝）。8頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では脚が残っておらず8着に敗れた。

2019年9月30日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。