ドコフクカゼ（2010年生、母デピュティプリミエ）

ドコフクカゼ（2010年4月19日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「どこ吹く風」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のワイルドラッシュ（当時16歳）と交配したデピュティプリミエが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はファニーフレンズファーム。2014年、2016年とマーチステークス(ハンデG3)で2回3着に入った他、2015年のブリリアントステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、国分純から「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

友道康夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

8月11日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。馬体重は486kg。6頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったロードクラヴィウスに詰め切れず、1馬身差の2着となった。

9月1日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた2戦目は、竹之下智昭騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のヤンキーソヴリンに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月13日、中5週で迎えた3戦目は、2歳500万下のプラタナス賞（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では天稟のガッツでゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月17日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた4戦目は、2歳500万下のもちの木賞（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は竹之下智昭騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のクリソライトをアタマ差振り切って雨中の大混戦を制した。

12月19日、中4週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた5戦目は、2歳Jpn1の全日本2歳優駿（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（2戦2勝）。14頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

3歳（2013年）

3月31日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた6戦目は、3歳オープンの伏竜ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹之下智昭騎手（3戦2勝）。15頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では余力が残っておらず13着に終わった。

4月28日、中3週で迎えた7戦目は、3歳オープンの端午ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で竹之下智昭騎手（4戦2勝）。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に終わった。

6月1日、中4週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の三木特別（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

8月4日、中8週で迎えた9戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は竹之下智昭騎手（5戦2勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天性の負けん気を発揮してゴールまで力闘し、5着に入り込んだ。

9月7日、中4週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鳥取特別（阪神ダート2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（3戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のバンブーリバプールに5馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

10月14日、中4週で迎えた11戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のファイヤーをアタマ差振り切って先頭ゴールを果たした。

12月23日、中9週で迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの2013フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入った。

4歳（2014年）

3月9日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から22kg増やして迎えた13戦目は、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（4戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったナムラビクターに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

3月30日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた14戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では出色の末脚を繰り出し、3着に入った。

5月11日、中5週で迎えた15戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。前に出て、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

5月24日、中1週で迎えた16戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

10月14日、約5か月の休養明けで迎えた17戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の平城京ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は竹之下智昭騎手（6戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、勝ったカシュカシュにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

10月25日、中1週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の観月橋ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹之下智昭騎手（7戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったアスカノロマンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

11月16日、中2週で迎えた19戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の晩秋ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のクラージュドールに5馬身の差をつけて制した。

12月21日、中4週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた20戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に敗れた。

5歳（2015年）

3月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた21戦目は、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は竹之下智昭騎手（8戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、伸びてきたマルカプレジオ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月10日、中7週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のソリタリーキングをクビ差振り切って6勝目をつかんだ。

5月23日、中1週で迎えた23戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず7着に終わった。

10月25日、約5か月の休み明けで迎えた24戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のベルゲンクライに1馬身3/4の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。

12月2日、中4週で迎えた25戦目は、Jpn2の浦和記念（浦和ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた26戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（7戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6歳（2016年）

3月12日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、勝ったアポロケンタッキーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月27日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は石川裕紀人騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5月8日、中5週で迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンのブリリアントステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

5月21日、中1週で迎えた30戦目は、G3の平安ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（8戦2勝）。15頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に敗れた。

10月23日、約5か月の休養明けで迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンのブラジルカップ（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

12月18日、中7週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた32戦目は、A.シュタルケ騎手を鞍上に迎えて、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず4着に敗れた。