ストロングハート（2015年生、母ファーストレディ）

ストロングハート（2015年5月22日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。2017年にNARグランプリ2歳最優秀牝馬を受賞した。毛色は栗毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時19歳）と交配したファーストレディが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はグランド牧場。戦績は、地方10戦3勝2着2回。2017年のエーデルワイス賞(牝Jpn3)に勝利した他、2020年のしらさぎ賞(牝S3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角川秀樹厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2017年）

7月19日、デビュー戦は阿部龍騎手を鞍上に据えて、牝馬限定2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は444kg。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のホウヨウカルチャーに約12馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

8月17日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた2戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のフルールカップ（門別ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で阿部龍騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

8月31日、中1週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のリリーカップ（門別ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で阿部龍騎手（2戦1勝）。13頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のグラヴィオーラを3/4馬身振り切って勝利を手に入れた。

9月20日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳地方重賞のフローラルカップ（門別ダート1600m 内回り曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で阿部龍騎手（3戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな伸び脚で驀進したが、ミスマンマミーアに半馬身交わされて2着に敗北した。

10月12日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定2歳Jpn3のエーデルワイス賞（門別ダート1200m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で阿部龍騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のグラヴィオーラを半馬身振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

11月7日、中3週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた6戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳S3のローレル賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや鈍り、3着に終わった。

12月31日、中7週で馬体重を前走から13kg戻して迎えた7戦目は、牝馬限定2歳S1の東京2歳優駿（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は阿部龍騎手（5戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、勝ったグラヴィオーラに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

3歳（2018年）

2月14日、中5週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた8戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳S2のユングフラウ賞（浦和ダート1400m 晴/稍重）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが甘くなり、3着に終わった。

3月21日、中4週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳S1の桜花賞（浦和ダート1600m 雪/不良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

5月10日、中6週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定3歳S1の東京プリンセス賞（大井ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で森泰斗騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

4歳（2019年）

1月4日、約8か月の休養明けで馬体重を前走からさらに14kg増やして迎えた11戦目は、町田直希騎手を鞍上に迎えて、大師オープン（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

2月11日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦の建国記念の日特別（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（3戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るシークレットアリアを3/4馬身差し切って久方ぶりに勝利を挙げた。

3月14日、中3週で迎えた13戦目は、柏の葉オープンかしわ記念TR（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は町田直希騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

5月1日、中6週で迎えた14戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

8月28日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、的場文男騎手を鞍上に迎えて、地方重賞のアフター5スター賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい15着に終わった。

11月4日、中9週で迎えた16戦目は、牝馬限定Jpn1のJBCレディスクラシック（浦和ダート1400m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は森泰斗騎手（5戦1勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

11月21日、中1週で迎えた17戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

12月30日、中5週で迎えた18戦目は、牝馬限定S3の東京シンデレラマイル（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は森泰斗騎手（6戦1勝）。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

5歳（2020年）

1月8日、連闘で迎えた19戦目は、笹川翼騎手を鞍上に迎えて、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 曇/重）に出走。13頭立ての6番人気で大外13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

1月24日、中1週で迎えた20戦目は、サンストーン賞（大井ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で笹川翼騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたライクアロケット決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月2日、中9週で迎えた21戦目は、牝馬限定Jpn3のマリーンカップ（船橋ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は町田直希騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では稟性の敢闘精神でゴールまでタレずに走り切り、4着を確保した。

4月22日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定S3のしらさぎ賞（浦和ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で町田直希騎手（3戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く粘り込んで、最後は2着のヴィルトファンに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

5月21日、中3週で迎えた23戦目は、ゆりかもめオープン（大井ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で町田直希騎手（4戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に敗れた。

6月9日、中2週で迎えた24戦目は、川崎スパーキングスプリント（川崎ダート900m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で町田直希騎手（5戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく8着に敗れた。

7月22日、中5週で迎えた25戦目は、S1の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で町田直希騎手（6戦1勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では見所を作れず9着に終わった。

2020年9月29日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。