オリービン（2009年生、母シャンクシー）

オリービン（2009年1月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「かんらん石。オリーブの実に似た緑色の石」。毛色は栗毛。種牡馬のダイワメジャー（当時8歳）と交配したシャンクシーが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地40戦5勝2着7回。2012年のNHKマイルカップ(G1)で4着に入った他、2011年の京王杯2歳ステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

橋口弘次郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

9月11日、デビュー戦は小牧太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は474kg。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、勝ったラフィングインメイにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月2日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のタマモピッコロを3/4馬身振り切って初勝利を挙げた。

11月12日、中5週で馬体重を前走から24kg絞って迎えた3戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 曇/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（2戦1勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月4日、中2週で迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の千両賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったローレルブレットにねじ伏せられて2馬身差の2着に敗北した。

12月25日、中2週で迎えた5戦目は、2歳500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマカハに1馬身3/4の差をつけて2勝目を奪取した。

3歳（2012年）

1月8日、中1週で迎えた6戦目は、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（4戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

2月25日、中6週で迎えた7戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、伸びてきたジャスタウェイ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4月7日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月6日、中3週で迎えた9戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

5月26日、中2週で迎えた10戦目は、3歳オープンの白百合ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

10月1日、約4か月半の休み明けで迎えた11戦目は、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて17番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では一寸刻みに前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のゴールスキーをアタマ差振り切って久しぶりの実戦をモノにした。

10月27日、中3週で迎えた12戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

11月24日、中3週で迎えた13戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G3の京阪杯（京都芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

12月24日、中3週で迎えた14戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では見所を作れず15着に敗れた。

4歳（2013年）

2月24日、中8週で迎えた15戦目は、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（4戦1勝）。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天授の闘争心でゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4月7日、中5週で迎えた16戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に敗れた。

5月26日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンの2000sダービーメモリーズディープインパクトカップ（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（5戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず9着に敗れた。

7月6日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の豊明ステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（5戦1勝）。18頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、勝ったプリムラブルガリスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

8月10日、中4週で迎えた19戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

8月31日、中2週で迎えた20戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではあとひと押しが利かず、6着に終わった。

9月28日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

12月1日、中8週で馬体重を前走から22kg増やして迎えた22戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の2013ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

12月15日、中1週で迎えた23戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の元町ステークス（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したゼロスを差し切れず、2馬身差の2着となった。

5歳（2014年）

1月6日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1600万下の新春ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり6着に敗れた。

3月8日、中8週で迎えた25戦目は、4歳以上1600万下の武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたマウントシャスタ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

3月30日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は小牧太騎手（6戦2勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では、そのまま渾身の粘り腰で末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のサマールナに1馬身3/4の差をつけて久しぶりに美酒を浴びた。

5月4日、中4週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた27戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

6月22日、中6週で迎えた28戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（8戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

7月27日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

8月31日、中4週で迎えた30戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

10月5日、中4週で迎えた31戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ポートアイランドステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のアズマシャトルをハナ差振り切って5勝目を手に入れた。

11月1日、中3週で迎えた32戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

12月7日、中4週で迎えた33戦目は、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月27日、中2週で迎えた34戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦0勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天資の闘志でゴールまで力戦し、6着を確保した。

6歳（2015年）

3月1日、中8週で迎えた35戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 雨/不良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に敗れた。

3月29日、中3週で迎えた36戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は菱田裕二騎手（2戦1勝）。18頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

6月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた37戦目は、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（9戦3勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のスタミナでしぶとく走り抜いたが、スマートレイアーに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

7月26日、中4週で迎えた38戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（10戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

8月30日、中4週で迎えた39戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は石橋脩騎手（1戦0勝）。17頭立ての9番人気で大外17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線では見せ場なく10着に敗れた。

10月18日、中6週で迎えた40戦目は、高倉稜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き8着に終わった。