クリスタルヴィオレ（2001年生、母キュートネスⅡ）

クリスタルヴィオレ（2001年3月8日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「水晶＋紫（仏）」。毛色は芦毛。種牡馬のSkip Away（当時8歳）と交配したキュートネスⅡが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏服部牧場。戦績は、中央平地28戦3勝2着3回、地方2戦0勝。2004年のクイーンカップ(牝G3)で2着に入った他、2004年の菜の花賞(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

堀井雅広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2003年）

7月27日、デビュー戦は坂井千明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は462kg。17頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で急追したが、勝ったビッグハートを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

8月17日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦0勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では長く末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のヤマニンアラバスタを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

9月7日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G3の新潟2歳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で坂井千明騎手（2戦1勝）。18頭立ての7番人気で大外18番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では天授の負けん気を発揮してゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月11日、中4週で迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂井千明騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したナンヨーアルトラブにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月16日、中4週で迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳500万下の赤松賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、3着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は坂井千明騎手（4戦1勝）。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では伸びあぐねて16着に終わった。

3歳（2004年）

1月10日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳500万下の呉竹賞（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスペシャルアタックに1馬身3/4の差をつけて制した。

1月24日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンの菜の花賞（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のウェディングバレーをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

2月21日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では目覚ましい伸びを見せたが、勝ったダイワエルシエーロにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月11日、中6週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた10戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい12着に終わった。

5月2日、中2週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた11戦目は、牝馬限定3歳オープンのスイートピーステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（6戦2勝）。18頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に敗れた。

6月9日、中4週で迎えた12戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3の関東オークス（川崎ダート2100m 雨/重）に出走。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では稟性の負けじ心を発揮してゴールまでタレずに走り切ったが、5着に終わった。

9月11日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、牝馬限定3歳オープンの紫苑ステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

10月24日、中5週で迎えた14戦目は、梶晃啓騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で梶晃啓騎手（1戦0勝）。18頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた16戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。

12月15日、中0週で迎えた17戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーン賞（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に終わった。

4歳（2005年）

1月9日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は郷原洋司騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

3月5日、中7週で迎えた19戦目は、オーシャンステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋司騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で4番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に終わった。

4月16日、中5週で迎えた20戦目は、京葉ステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で郷原洋司騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚を伸ばせず9着に終わった。

5月28日、中5週で迎えた21戦目は、欅ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は梶晃啓騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は力尽きて13着に終わった。

6月25日、中3週で迎えた22戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の安達太良ステークス（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では息の長い末脚を披露し、5着に入り込んだ。

7月2日、連闘で迎えた23戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のTUF杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、3着に入った。

10月1日、約3か月の休養明けで迎えた24戦目は、3歳以上1600万下の秋風ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

10月15日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦0勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では伸びあぐねて6着に終わった。

11月6日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦1勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に終わった。

12月18日、中5週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下の市川ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（4戦0勝）。15頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、5着に入り込んだ。

5歳（2006年）

1月9日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（5戦0勝）。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に敗れた。

1月23日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のサンライズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（6戦0勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

3月11日、中6週で迎えた30戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に終わった。