アートハウス（2019年生、母パールコード）

アートハウス（2019年2月26日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「アートハウス」。毛色は栗毛。種牡馬のスクリーンヒーロー（当時15歳）と交配したパールコードが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は三嶋牧場。2022年のローズステークス(牝G2)に勝利した他、2023年の愛知杯(牝ハンデG3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

10月9日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のショウナンアデイブに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月11日、中8週で迎えた2戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのエリカ賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず6着に敗れた。

3歳（2022年）

4月10日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた3戦目は、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のセルケトに3馬身の差をつけて休養明けの一戦を物にした。

5月22日、中5週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（2戦2勝）。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

9月18日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のサリエラを半馬身振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。

10月16日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（4戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや鈍り、5着に終わった。

4歳（2023年）

1月14日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（5戦3勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のアイコンテーラーに1馬身3/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルをゲットした。

3月11日、中7週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた8戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（6戦4勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

11月12日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から20kg戻して迎えた9戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい13着に終わった。