トリプルエース（2017年生、母トリプルピルエット）

トリプルエース（2017年5月12日）は、アイルランドで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「母名の一部+エース」。毛色は青鹿毛。種牡馬のShamardal（当時15歳）と交配したトリプルピルエットが15歳のときに産んだ10番仔が本馬である。2019年の小倉2歳ステークス(G3)で2着に入った他、2020年のファルコンステークス(G3)で4着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

斉藤崇史厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2019年）

6月8日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は458kg。8頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るレジェーロを目の覚めるような末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

9月1日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 曇/重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したマイネルグリットにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月9日、中9週で迎えた3戦目は、2歳G2のデイリー杯2歳ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月15日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい11着に敗れた。

3歳（2020年）

3月14日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から14kg戻して迎えた5戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の中日スポーツ賞ファルコンステークス（中京芝1400m 曇/重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月18日、中4週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた6戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に敗れた。

9月13日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた7戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの知多特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場なく4着に敗れた。

10月3日、中2週で迎えた8戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では驚異的な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のミッキーバディーラを3/4馬身振り切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

12月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から20kg増やして迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスのサンタクロースハンデキャップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のソシアルクラブに1馬身3/4の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4歳（2021年）

1月5日、中1週で迎えた10戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のスポーツニッポン賞京都金杯（中京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず8着に敗れた。

2月7日、中4週で迎えた11戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

5歳（2022年）

3月27日、約14か月の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（1戦0勝）。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が振るわず10着に敗れた。

5月8日、中5週で迎えた13戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場なく14着に敗れた。

6月26日、中6週で迎えた14戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのパラダイスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びを欠き12着に敗れた。

7月17日、中2週で迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、福島テレビオープン（福島芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では伸びを欠き14着に敗れた。

11月13日、約4か月の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

11月26日、中1週で迎えた17戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したララクリスティーヌにクビ差届かず2着となった。

12月24日、中3週で迎えた18戦目は、G2の阪神カップ（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（2戦2勝）。18頭立ての10番人気で17番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい11着に終わった。

6歳（2023年）

1月21日、中3週で迎えた19戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、睦月ステークス（中京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず8着に終わった。

3月26日、中8週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた20戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は中井裕二騎手（1戦0勝）。15頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい13着に敗れた。

4月23日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた21戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず13着に終わった。

2023年5月31日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。